今回は外で作った虫か虫の卵が入っているかもしれないコンポストを太陽熱殺虫して室内で使ってみてはどうでしょう、という内容です。
外で密閉せずにコンポストを作ると虫の卵が心配

まず何が問題かというと、外で虫が入らないようにコンポストを作らないと、小さい虫やその卵がコンポストに混入する可能性があります。
そこでまずは次のように虫が入らないようなコンポストを作る、というのが考えられます。
- 虫が入らない周りをすべて囲えるコンポスト容器を利用する
- 電動式のコンポストで乾燥させて、それを虫が入らない袋などに入れて密封して保存する
コンポスト容器なら不織布で程よく空気を通して、密封できるこういうのがいいんじゃないでしょうか。外に置いても虫の侵入を防げます。投入する生ごみ自体には虫はいないはずなので、虫が侵入しない状態で完熟たい肥まで持っていければ、虫の心配はほぼないでしょう。
乾燥させて袋にしまっておけば、そもそも今回の問題はすべて解決します。予算と電気代をかけてもいいならこういう製品もあります。

そうはいってもコンポストは外で簡単に作りたい、という需要もあると思います。
我が家のコンポストは外に作った木枠にどんどん残渣や生ごみを追加する簡単設計です。

このコンポストの何がまずいかというと、虫が入ってくるので、外の植木鉢や畑に使う分には問題ないのですが、室内の観葉植物に使うと、コンポストに産み付けられた卵が室内で孵化して、夜寝ているときにブーン、みたいな悲惨なことになります。
そうはいっても外で作りたいし、大容量のコンポストを作るならこういう木枠で簡単に作りたいものです。
これを何とかするヒントはないものか、と考えていた時にふと思いついたことを今回書いていきます。
「太陽熱殺虫すればいいんじゃない?」
太陽熱殺虫

害虫は55℃以上で4時間程度で死滅するようです。
表2-1,および表2-2に,55~57℃で4時間保持したときのコクゾウ成虫および卵・幼虫・蛹の殺虫効果を示した。この結果から,55℃以上では,きわめて短時間でコクゾウのすべての生育ステージが確実に致死するといえる。
木川りか, 永山あい, 山野勝次, 温度を利用した殺虫法(1)―低温処理および高温処理による殺虫効果の検討―, 保存科学 (37), 15-22, 1998-03-31
上の文献ではコクゾウの結果となっていますが、ほかの害虫でもある程度成立すると考えられます。
昆虫類は60℃以上の温度で数分間処理をすると効果的に殺虫できます。
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門, 防除方法・殺虫方法
今回は55℃になったら死滅すると考えます。
60℃程度の温度を得るエコで簡単な方法はパネル式ソーラークッカーです。
今回はソーラーフードドライヤーに100均の蓋つき瓶を入れて対応しました。瓶には黒いアルミホイルを巻きました。
透明のごみ袋に黒い瓶を入れる、とかでもできそうですが、ごみ袋が溶ける可能性があるので注意してください。
溶けそうなら100均の工作用木材で枠を作ってごみ袋をかぶせて、そこに瓶を入れるとか工夫しましょう。あるいは瓶ではなくペットボトル(温かい飲み物が入っているもののほうが耐熱性が高いです)を上下に切ってパカっと開いて、コンポストを詰めてから再度くっつけるとかでもいいでしょう。夏の日差しだと黒いアルミホイルを使うとペットボトルが溶けるので、黒い画用紙にするとか、工夫しましょう。
夏なら透明ごみ袋にコンポストを直接入れて数日の間直射日光に当てるだけで充分だと思います。

ソーラーフードドライヤーを作った時の記事は以下となります。

3月初旬気温7℃から10℃の晴れで実験してみました。瓶の中にはコンポストの腐熟した部分を詰めました。
午前10時から午後2時の四時間で瓶の中のコンポストは63℃まで上昇しました。殺菌は十分でしょう。心配なら瓶に蓋をしたままコンポストを保存して、晴れの日4日くらいかけて太陽熱殺虫すればよいでしょう。
殺虫したコンポストを室内の観葉植物の植木鉢に混ぜました。混ぜ方は以下の記事の追肥のやり方に従います。

少しコテで掘って、そこにコンポストを埋めて土をかぶせました。
外で作ったコンポストを家で使いたいときの一つのやりかた【太陽熱殺虫】

今回は外で作った虫がいるかもしれないコンポストをなんとか使いたい、というときの一つの解法として太陽熱殺虫はどうだろう、という話をしました。
今回のやり方で心配という方は、密閉できるコンポスト容器か、電動式コンポストを利用しましょう。

