今回はモンステラの茎伏せのときに茎がシワシワになってしまったという話題の解説です。
芽が出ず茎だけシワシワに…
私もモンステラの茎伏せをしますが、特に「細くて」「斑入り」のモンステラでいつまでも芽が出ず茎がシワシワになってそのまま終了した経験があります。
基本的にツヤツヤした見た目だった茎が次第にシワシワになるのは茎の水分が抜けてしまったからです。
ブヨブヨの黒い腐った茎よりはマシですが、ここからリカバリーするのは結構難しいというのがまずあります。
ただし、リカバリー成功率0%というわけでもないので、今回はシワシワの原因と対策を書いていきます。
なおブヨブヨの腐った黒い状態になることについては以下の記事で扱っているので参考にしてみてください。

そもそもなぜシワシワになるのか
簡単に言うと、茎を乾燥した場所に長期間放置するとシワシワになります。
空気が乾燥していればそれだけ茎からの蒸散は活発になり、シワシワになる前に気根や地中根が出れば水分供給がスタートするのですが、それもない場合、水分供給するルートが無いわけですから茎の水分を使い果たしてシワシワになるということです。
気根と地中根については以下の記事で書いているので参考にしてみてください。

一般に斑入りモンステラの場合、茎が持つエネルギーが少ない傾向にあります。
斑の部分は光合成しないので、そもそも茎に多くの栄養を供給できず、太い茎になりにくいというのがあります。
茎の持つエネルギーが少ない場合、芽が出るまでの時間が長くなります。
それについて書いたのが以下の記事です。

芽がゆっくり出る間に乾燥しきってシワシワになりすぎると当然ながら芽を出す体力が尽きてしまって茎伏せに失敗します。
上の記事で書きましたが、メネデールとトップジンMペーストの合わせ技で茎の体力が尽きる前に先行逃げ切りで芽を出すのが斑入りモンステラの茎伏せの基本戦略になります。
シワシワにそもそもさせないのが大事
乾燥しすぎた環境に長期間放置するとよくないと書きました。
つまり高湿度の環境ならシワシワになりにくいわけです。
茎伏せの環境条件については以下の記事で書きました。

詳細は上の記事をご覧いただければと思いますが、おさらいとして茎伏せのときの湿度を含めた環境管理についてまとめます。
- 湿度80%の環境を作る
- それをモンステラが活発に動く20℃〜30℃前後の環境に置く
- 1000Lux程度の弱光の場所に保管する(1000Luxの環境例: 部屋の明るい日陰、または直射日光の全く当たらないレースのカーテン越し)
必要なものは以下となります。
霧吹きは100均ので十分ですが、気分を上げたいなら以下のミスト式がおすすめです。
シワシワになったときのリカバリー
基本的にシワシワの状態からツヤツヤの茎に大復活みたいになることは稀ですが、やらないよりはやったほうが多少元に戻るという視点でシワシワからのリカバリーについて書きます。
- 湿度80%以上の環境に避難させる
- メネデール水に2〜3時間浸ける
- 固く絞った水苔に埋める(茎の切り口が触れるようにする。ふんわり触れているのがベスト)
- 一日一回容器の蓋を開けて換気する
やり方の手順は以下となります。
20℃から30℃のぬるま湯でメネデール100倍液(水 500mlに対し ➡ メネデール 5ml)を作る。
シワシワの茎は代謝が落ちているため、冷たい水だと吸水スイッチが入りにくくなります。
ジップロックに茎をバラバラと入れ、そこにメネデール水を入れて切り口がメネデール水に触れる状態を作ってジップロックを閉じて2〜3時間浸す。
STEP1で余ったメネデール水で水苔を戻す。
水苔をメネデール水にビシャビシャになるくらい浸して、20〜30分給水させる。
戻った水苔を軽くほぐしながら、混ざっている「木の枝」や「硬い草の根」などを取り除く。これらが残っていると、密閉したときにそこからカビが発生する原因になる。
戻った水苔を両手で掴み、「これ以上絞れない」というくらい、ギューッと限界まで固く絞る。
大きめのタッパーなどに水苔とシワシワの茎を入れる。
水苔の上に茎を横向きに乗せる。
水苔に茎の切り口が触れるようにする。ふんわり触れているのがベスト。
タッパーを密閉して高湿度をキープする。
一日一回カビ予防のためにタッパーを開けて換気する。
なぜ上の手順が適しているのかという解説をします。
まず密閉容器の湿度だけでシワシワを戻すのは時間がかかりすぎるので、メネデール水を利用して給水と茎の代謝の復活を目指します。
メネデールの効果や使い方については以下の記事もご覧ください。

基本的に切り口からしか水分は入っていかないので、ここに水を吸わせるためにメネデール水に浸します。
なぜ2〜3時間なのかというと、まる一日くらい浸すと今度は水を吸いすぎて腐敗するからです。
シワシワの茎は体力と抵抗力が落ちているので、そこに水分たっぷりで酸素もないような状態を作るとすぐに腐敗します。
2〜3時間というのが腐敗せず必要量水を吸わせられる丁度よい時間ということです。
また水苔はきつく絞りましょう。
ビシャビシャの水苔はむき出しの水です。
そこに茎が触れると水にずっと浸しているのと同じになって腐ります。
水苔は水分は供給するけどフワフワの部分から空気も供給できるという便利な特性があるので水苔にふんわり触れている状態がベストです。
水苔にびっしり切り口が触れているのは切り口を水で浸すのと同じになって腐る素なので避けましょう。
またタッパーは高湿度を簡単にキープできるので便利ですが、密閉し続けるとカビの素になるので、一日一回蓋を開けて換気してください。
また湿度計をタッパーに入れておいて80%以下の水分になっていたら霧吹きでやんわり湿らせてください。ビシャビシャのままだと腐る素なので適宜調整してください。
また黒ずんできたらそこはもう腐っているのでカッターで切り取って、トップジンMペーストを塗って殺菌保護してください。
もう諦めたほうがいいかも…という目安
色々試したけどもう無理そうだという基準も一応書いておきます。
詳細は以下の記事に書いてあるのですが、シワシワの時用の解説です。

適切な環境(温度と湿度)を整えているにもかかわらず、「4ヶ月」経っても全く動きがない場合は、その茎を諦める(見切る)一つの目安になります。
ただし冬だけは例外で直近の数ヶ月に「15℃前後かそれ以下になる時期(冬場など)」が含まれていた場合は、モンステラが完全に深い休眠状態(冬眠)に入っていただけという可能性があります。
この場合は、気温が25℃近くまで上がる季節になってから、改めて1〜2ヶ月ほど様子を見てあげてください。
シワシワになっても色々やって多少シワシワが改善して、成長点がなんとなく生きている感じがするなら様子をみましょう。
それでも4ヶ月動かないなら撤退を考えたほうがいいと思います。まだ元気な感じがするなら休眠が深いだけの場合もあるのでよく観察してください。
茎が黒くなる・腐っている状態にないならまだ茎が生きている可能性があるので、今回のシワシワ対策をやってみましょう。
まとめ
今回はモンステラの茎伏せのときに茎がシワシワになってしまったという話題の解説でした。
シワシワからのリカバリーは正直厳しいところもあるので、そもそもシワシワにさせない管理をするのが基本です。
もしそれでもシワシワになってしまったら今回の記事を参考にリカバリーしてみてください。

