今回はカラテアの葉焼けについて解説します。
実は葉焼けと乾燥による先端の枯れは別物です
よくある葉の先端から徐々にチリチリと枯れる症状と、葉っぱにまだらに変色が起きてから枯れていく症状ではメカニズムが違います。
前者は乾燥による枯れ、後者は葉焼けです。
今回はこの2つの症状に的を絞って、原因と対策を解説します。
葉焼け
葉焼けは主に「強すぎる光」によって起こります。
カラテアはもともと熱帯雨林の薄暗いジャングルの地表(木漏れ日程度)に自生している植物です。
そのため、強い直射日光(特に夏の西日など)が当たると、光のエネルギーが強すぎて葉の中で処理しきれなくなり、細胞を破壊する活性酸素が大量に発生します。
これによって葉緑素が破壊され、細胞が死滅します。
ではどのくらいの光が当たるとまずいのかと言うと、以下のようになります。
- 快適ゾーン:700 〜 1,500 lux(レースのカーテン越し、または直射日光の入らない明るい部屋の中心部)
- 警戒・限界ゾーン:3,000 〜 5,000 lux(窓際で、遮光されていない直射日光が少し斜めから差し込むような場所)
- 不可能ゾーン:10,000 lux 以上(直射日光がガッツリ当たる場所)
直射日光が無理というのはモンステラの記事でも解説しています。

夏の太陽光は10万ルクス、春と秋の太陽光は9万ルクス、冬の太陽光は5万ルクスくらいと見積もれます。
日陰の場合、日光の明るさは夏:1.5万ルクス、春・秋:1.35万ルクス、冬:0.75万ルクス(7500lx)程度です。
この話でわかるように、日光を当てる場合、やはり危険ゾーンに簡単に入ってしまいます。
窓辺に出すなら日差しが当たらないような場所が合っていると言えます。
簡単なもので良いので、照度計を一個持っておくと目安がわかって便利です。
葉焼けしにくい品種
葉の緑が濃い部分が多い品種は葉緑素が多く光の処理が上手なので比較的強い光に強いです。
だいたい3000lux程度が上限です。
オルビフォリア、マコヤナ、フレディなどが該当します。
葉焼けしやすい品種
白い斑がある品種などは約 1,500 〜 2,000 lux程度までが限界です。
ホワイトフュージョン、ストロマンテ・トリオスター、ホワイトスターなどが該当します。
白い部分は光合成を行う細胞(葉緑素)を持たないため、光のエネルギーを処理できずに暴走しやすく、2,000 lux 程度でも簡単に葉焼け(チップバーンや斑の枯れ)を起こします。
これらの品種は、かなり遮光を意識する必要があります。
乾燥による先端の枯れ
カラテアは非常に高い湿度(理想は60%以上)を好むため、空気が乾燥すると、水分が行き渡りにくい先端や縁の細胞から順に壊死してしまいます。
また、根詰まりや水不足でうまく吸水できていないときにも同じ症状が出ます。
以下我が家のフレディの様子です。


ご覧のように先端が丸まっていたり、枯れていたりします。
購入時点でこのような感じになっていました。
購入したのは100均だったので、毎日上からバシャバシャ水はかかっていたようですが、店舗陳列だったため、室内の湿度がおそらく低かったのだと推測されます。
家に持ち帰ってから、自作温室に入れて、光と湿度を整えたらちゃんと就眠運動するようになり、新芽も出てきたのでなんとかなりそうです。
湿度維持で大敵なのがエアコンの風。
あれはかなり乾燥した空気なので、直で当てると枯れます。
エアコンについてはモンステラで解説したものがあるので参考にしてみてください。

サーキュレーターを使うのも有効です。蒸散が活発になります。
蒸散が活発になったら葉が枯れるのではないかと思われますが、蒸散は根から水を吸い上げる駆動力なので、これが滞ると今度は根腐れで弱ります。
かといって強い風を当てると蒸散しすぎて結局葉の先端が乾燥で枯れます。
風は直で当てずに葉っぱ一枚くらいがゆらゆら揺れるくらいを意識してください。
こまめな葉水も有効です。
まとめ
今回はカラテアの葉焼けについて解説しました。
葉焼けは光の問題、葉の先端の枯れは湿度の問題という流れになります。
枯れが湿度を整えても出る場合は根回りのケアをして様子をみましょう。
