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斑入りモンステラの斑がなくなる?原因と対策

今回は斑入りモンステラの斑がなくなるという話題に関する解説です。

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目次

それは先祖返り(青葉化・緑化)です

モンステラの斑入り(特にホワイトタイガーのような突然変異種)は、遺伝子的に非常に不安定です。

なのでちょっとした刺激というか光関係の問題で、遺伝的に安定で葉緑素が増えて(斑には葉緑素がありません)生命活動がしやすくなる状態に戻ろうとします。

  • 光量不足(最大の原因): 日当たりが悪いと、植物は少ない光で効率よく光合成をするために、葉緑素(緑色)を急激に増やします。
  • 窒素分の多すぎる肥料: 窒素(N)が多すぎると、葉の成長が促されて緑色が濃くなり、斑が消えやすくなります。
  • 遺伝的な揺らぎ: ホワイトタイガーは斑の出方が予測しにくく、茎の成長点(芽が出る場所)にたまたま緑の細胞しか含まれないと、そこから先は緑の葉しか出なくなります。

先祖返りを予防する管理

光を「適度に」当てるのが最重要です。

特に斑入りの場合、強すぎる光である直射日光やそれに準ずる強光の場合、斑がダメージを受けてそこから枯れていきます。

かといって少なすぎる光だと今度は先祖返りのスイッチが入ってしまいます。

なので強すぎず弱すぎない光が重要です。

モンステラの茎伏せ段階からの斑入りの場合の光量(ルクス)に関しては以下の記事で詳細に解説しています。

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ここから以下の3つの段階で光の目安について解説していきます。

  • 茎だけ〜芽が出るまで
  • 葉っぱ1枚〜2枚
  • 葉っぱ3枚〜

なお光量の目安をお伝えしていきますが、一番確実なのはご自身で測定することです。私は以下の照度計で測ってから置く場所を決めています。

また全体に共通する内容として夏の西日に注意してください。40000ルクスくらいあるので、結構ダメージが入ります。西側だから太陽光とは無縁みたいに考えると痛い目に合うので注意してください。

植物育成ライトとしては以下の2つ辺りから始めるといいかもしれません。そのままだと強すぎるので適度に距離を離して使ってください。

茎だけ〜芽が出るまで

必要な照度は以下となります。

1000Lux〜3000Lux

強すぎない光で芽に成長のスイッチを入れるのが目的になります。

この条件に合うような目安の場所は以下となります。

  • レースのカーテン越しの窓辺(直射日光が当たらない場所):直接強い光が当たらない、部屋の少し内側などが理想的です。
  • 明るいリビングの棚の上:人が心地よいと感じる温度(20℃以上)が保たれやすく、空気も停滞しにくいため、発根・発芽の成功率が上がります。

葉っぱ1枚〜2枚

理想的な照度は以下となります。

3000Lux〜5000Lux

この照度になる家の置き場所は以下となります。

◯レースのカーテン越しの窓辺(南向き・東向き)

  • 窓から約 30cm 〜 50cm ほど離れた場所が、ちょうど 4,000 〜 5,000 Lux あたりになりやすいです。
  • ポイント: 天気の良い日の日中、レースのカーテンに直接日光が当たっている状態のとき、そのすぐ後ろ(窓際ぴったり)は 10,000 lux を超えてしまうことがあります。そこから少し部屋の内側へ一歩引いたあたりがベストな位置になります。

◯直射日光の入らない窓辺(北向き・西向きの午前中)

  • 北向きの大きめの窓際、または西向きの窓の午前中(直射日光が差し込む前)の窓際は、遮光なしの自然光だけで 3,000 〜 5,000 lux 前後の安定した優しい明るさになります。
  • ポイント:斑入りモンステラにとって、急激な光量の変化が起きにくい「北向きの窓際」は実はかなり管理がしやすいおすすめの場所です。

5000Luxだと強すぎる場合があるので以下のチェック項目を確認してください。

●順調な場合

  • 白い部分が綺麗な白(またはクリーム色)を保っている。
  • 緑の部分がだんだん濃い緑色になってきている。
  • 2枚目の新芽やドリル(次の葉の芽)が順調に膨らんで生き生きしている。

●少し光が強すぎる場合

  • 白い部分のフチや、葉の先端がうっすら黄色〜茶色っぽく変色してきた。
  • 葉全体がなんとなく下を向いたり、丸まったりして光を避けようとしている。
  • ※もしこのサインが出たら、すぐに数日置き場所を少し奥に下げるか、遮光を強化してください。

●光が弱すぎる場合

  • 新しく出てきた茎(葉柄)がやたらとひょろひょろ長く伸びる。
  • 緑色の部分が薄い黄緑色のまま、なかなか濃くならない。

葉っぱ3枚〜

基本的にこのくらいになったら通常の斑入りモンステラの管理に移行します。

  • 5,000 〜 6,000 lux(安全圏): 斑(白い部分)を絶対に焦がしたくない場合のベストな光量です。美しい白をキープしながら、緑の部分もしっかり光合成ができます。
  • 6,000 〜 8,000 lux(成長促進・挑戦圏): 3〜4枚目以降の新しい葉を大きくし、モンステラ特有の「切れ込み」や「穴」をしっかり出したい場合の理想的な光量です。ただし、この光量にする場合は「空気が常に動いていること(風通し)」と「適度な湿度(55%以上)」が維持されていることが条件になります。環境が止まったままだと斑が焦げるリスクが上がります。

この条件を満たす置き場所は以下のようになります。

  • 南向き・東向きの窓辺から「1mほど室内に入った」場所 :直射日光が直接葉に当たらない位置で、なおかつ窓からの明るい光がダイレクトに届く特等席です。この位置は年間を通して5,000〜7,000 lux程度を確保しやすく、モンステラが最も健康的に大きく育ちます。
  • レースのカーテン越し(2重レースや遮光率40〜50%)の窓際: 窓のすぐそばに置く場合は、遮光を少し意識します。薄手のレースカーテン1枚だけだと、晴天時の日中は10,000 luxを超えてしまうことがあるため、少し厚手のレースカーテンにするか、ブラインドの角度を調節して「木漏れ日のような柔らかい光」を作ってあげます。
  • 植物用LEDライトの直下から少し外した位置: もし育成ライトを使っている場合、ライトの真ん前は10,000 luxを軽く超えるため、ライトの中心から少しずらした場所(斜め下など)や光源からやや離した位置(真下)に置くと、ちょうど5,000〜7,000 luxの安定した環境が作れます。

葉っぱがたくさん茂ってきたら

葉っぱ5枚とかになっても斑の強光耐性が上がるわけではないので照度の目安は同じです。

しかし成長を促し健康に育てるには成長点から新しい葉を出していく必要があります。

葉っぱが増えれば影になる部分も増え下の方に光が当たらなくなるので以下の2つの方法を推奨します。

  • 鉢を回転させてまんべんなく光が株に当たるようにする(特にLEDライトではなく自然光でコントロールする場合に有効)
  • 成長点付近だけLEDライトを照射して下の方に光を当てる

LEDライトは直下だと強すぎる場合があるので、照度計で測りましょう。

肥料

基本的に市販の液肥を1000倍くらいで使っていれば問題ないのですが、窒素が多すぎる肥料を使うと先祖返りしやすくなるので注意しましょう。

窒素(N), 葉肥(はごえ)ともいわれ、植物の生長を促進し、葉色を濃くします。

葉緑素のクロロフィルの材料に窒素が使われるので葉緑素が増えれば葉の緑が増えて先祖返りしやすくなります。

先祖返りしてきたような印象のときはちょっと液肥の間隔を伸ばす(例えば2週に一回だったのを月一回にする)とか希釈倍率を1000倍だったところを2000倍にするとかしてみましょう。

後述する「切り戻し」と同時並行で行います。

切り戻して斑入りの成長点からの新芽が安定するまでは肥料を切ってもかまいません。

先祖返りが始まってしまったら

色々やったけど先祖返りが始まってしまった場合の対処について解説します。

基本的に先祖返りした葉が斑が多い状態に回復することはありません。

また先祖返りした葉や茎に白いラインがあればまだ望みはありますが、先祖返りするとそういう部分の緑色も増えていき、新芽が完全に緑のラインに乗るともうそこからは緑の葉っぱしか出てこないので、「切り戻し」て新芽が白いラインに乗っている部分から再起を図ります。

  • 茎をよく観察し、白い筋(斑のライン)が通っている場所を探します。
  • 新芽が出る予定の成長点が、その「白い筋」の上、またはすぐ近くにあるかを確認してください。成長点が完全に緑色の部分にある場合、そこから出る葉は100%緑になります。
  • 緑一色の葉が2〜3枚連続して出てしまったら、しっかり斑が入っていた頃の茎(白い筋が成長点を通っている節)まで思い切って切り戻します。
  • カットした下の節から、再び斑入りの芽(潜伏芽)が動くのを期待します。
  • 切った上の緑色の部分は、普通のモンステラとして仕立て直すことができます。

もう諦めたほうがいいかも…な状況とは

以下のような状況からは復帰が絶望的なので普通の緑のモンステラとして育てたほうがいいかもしれません。

  • 緑一色の葉が4枚以上連続で出ている: 茎の内部の細胞レベルで完全に緑化(先祖返り)が完了しています。その茎の先や、その付近の節から斑が戻る可能性はゼロに近いです。
  • 茎全体から「白い筋」が完全に消えた: どこをどうカットしても、成長点に斑の遺伝子(細胞)が残っていないため、復活は不可能です。

要するに切り戻すにしても残った部分に新芽があって、それに白いラインが乗るのが物理的に不可能になると復帰はほぼ無理です。

また逆にフルムーンと呼ばれる葉っぱ全体が真っ白になってしまうと光合成できず次第に枯れるだけなので、新しい葉がフルムーンばっかりだと切り戻して白と緑の茎からやり直す必要があります。

まとめ

今回は斑入りモンステラの斑がなくなるという話題に関する解説でした。

「光」「窒素」「切り戻し」辺りを注意して管理しましょう。

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