今回はモンステラが伸びすぎたというときに植え替えをどうやるかという解説です。
モンステラは気根も伸びるし大きくなるし…
モンステラを育てていると伸びすぎた気根をどうしようかとか、そもそも草体が大きくなりすぎてどうしようかとか悩みが出てきます。
今回は気根が伸びすぎた場合と草体が大きくなったときに場合分けして対策を述べます。
気根が伸びすぎた
気根はどんどん伸びていきます。
そんな気根ですが以下の3つの形態に変化することが可能です。
- 付着根:支柱などに絡まって植物を支える役割
- 支柱根:地面に到達して下から植物体を支える役割
- 吸収根:水分や養分を吸収する役割。空気中の高い湿度から水分を吸収
このうち吸収根はダランと垂らして空気中の水分を吸収する気根の役割ですね。
ただ伸びすぎて邪魔なら切るか巻くか埋めるかの3つを試すと解決することがあります。
「切る」場合は以下の記事を参考にしてください。

- 気根の根本から切るとそこから新しい気根は生えにくい
- 根本から3cm 〜 5cm 以上残して切ると新しい気根が分岐して出やすい
お好みで気根を適切に切りましょう。
また「巻く」ときはモスポールとかココスティックとかに巻きつけるのもありです。
ただ巻きつけるだけだと成長促進効果とかは無いです。水苔を詰めたモスポールに埋めるとかすれば地中根に変化して成長促進となるのですが、乾燥した支柱に巻き付けてもあまり意味はありません。美観的に垂れてバラバラなのがまとまるくらいです。
最後が「埋める」です。
正直これが一番おすすめです。
垂れて見栄えが悪いくらい成長した気根を地中に誘導して埋めると、そこが地中根に変化します。
それは草体を支えたり水分吸収を促進したりする効果があり、新芽の展開スピードが上がります。
実際埋めるを応用して水苔で空中の気根を包んで土と連結した場合、新しい葉が展開しました。



草体が大きくなりすぎた
草体が大きくなりすぎた場合、剪定するのも大切ですが、植え替えて根の伸びるスペースを確保するのもモンステラをさらに成長させるのに有効です。
まず植木鉢から根が飛び出しているくらいの状態は根が回りすぎているので根詰まり状態なので植え替えが必要です。
以下植え替えの手順です。
もし成長しすぎて株がグラグラする場合は、ココスティックなどを利用して支柱を付けてそこに固定するようにすれば安定します。
適期: 5月中旬〜9月中旬(生育期で回復が早い時期。気温20℃以上が目安)
用意するもの
- 観葉植物用の培養土(赤玉土・鹿沼土・軽石などを配合した水はけ重視のもの)
- 鉢(大きく育てる場合はひと回り大きい鉢/サイズ維持なら同じサイズ)
- 鉢底石・鉢底ネット
- 清潔な園芸用ハサミ
- ココナッツ支柱やモスポール(直立仕立てにする場合)
土が湿っていると根鉢が重く崩れにくいため、4〜5日ほど水を控えて土を乾かしておきます。
株元をしっかり支えて鉢から引き抜きます。底や側面で固まった根(根鉢)を全体の1/3ほど手や熊手でほぐし、黒ずんだ傷んだ根や長すぎる根をハサミで切り落とします。
鉢サイズを変えない場合は底面でグルグル巻きになった根や側面の古い根を中心に、清潔なハサミやノコギリ状のナイフを使って全体の1/3〜半分程度切り落とします。黒ずんだ根やスカスカに枯れた根も根元から除去します。
横に広がりすぎた茎や長すぎる茎は、「気根」の少し下で剪定します。要するに成長点がある「節」を切った葉っぱに残して節付きの葉っぱを作る作業です。
増やす予定なし・見栄えをよくしたいだけの場合は葉っぱだけを適切なサイズになるように切りましょう。節ごと切らずに、葉っぱと茎(節がある本体)の付け根から1cmくらいの位置で切ると、次第に乾燥してポロッと落ちます。全体の葉の枚数が植え替え前の半分〜2/3程度になるのを目安にすっきりさせます。切り過ぎに注意しつつ臨機応変に切ってください。
もし伸びすぎて見栄えが悪いなら、先端から葉っぱ数枚を残して節ごとバッサリ切ってその切った節付きの葉っぱを埋めるとか水差しすれば新しい株になります。残った本体に節が残っていればそこから新しい芽が出てくるのでそれを育てましょう。
鉢底にネットと鉢底石(2〜3cm)を敷き、土を少量入れます。茎が倒れないよう支柱を株の背面(気根が出ている方向)にしっかりと立ててから株を据え、周囲に新しい土を入れて隙間なく割り箸などで軽く突き固めます。気根は可能な限り土の中に誘導して埋めると株が安定します。
鉢サイズを変えない場合は隙間ができるはずなのでそこに新しい土を詰めます。
鉢底から濁り水が出なくなるまでたっぷりと水を与えます。植え替え後1〜2週間は直射日光を避け、風通しの良い明るい日陰(室内レースカーテン越し)で休ませます。肥料は新しい根が動く2〜3週間後まで控えてください。
葉の切り方は以下の記事も参考にしてください。

Q&A
以下の2つについて解説します。
- そもそもなんで徒長したヒョロヒョロ株になってしまうのか
- 冬に剪定や植え替えはやっていいのか
そもそもなんで徒長したヒョロヒョロ株になってしまうのか
徒長とは、植物が光を求めて「茎や葉柄ばかりがヒョロヒョロと長く間延びしてしまう状態」のことです。一度伸びきった茎は元に戻らないため、予防と仕立て直しが基本になります。
「レースカーテン越しの光」をしっかり確保する
- 原因: モンステラは耐陰性(日陰に耐える力)がありますが、光が足りないと葉柄を無理に伸ばして光を探そうとします。
- 対策: 部屋の奥ではなく、南〜東向きの窓際でレースカーテン越しの日光を当てます。光が十分だと、節と節の間隔(節間)がキュッと詰まった丈夫な株になります。
モンステラの光関係の話は以下の記事もご覧ください。

水と肥料のバランスを見直す
- 原因: 日照が少ない環境で「水やりが多い」「窒素肥料を与えすぎる」と、軟弱に急成長してさらに徒長が加速します。
- 対策: 生育期でも土の表面がしっかり乾いてから水を与え、光量が確保できない場所では肥料を控えます。
モンステラの水やりについては以下の記事もご覧ください。

定期的に鉢を回す(鉢回し)
- 原因: 窓側の一方向からしか光が当たらないと、光がある側へ茎が偏って曲がり、倒れやすくなります。
- 対策: 水やりのタイミングなどで鉢を半回転させ、株全体にまんべんなく光を行き渡らせます。
冬に剪定や植え替えはやっていいのか
休眠状態で回復力が著しく落ちており、枯死(根腐れ)のリスクが極めて高いため、やらないほうがいいです。
要するに「温度」が足りません。
休眠期に入り、傷の修復ができない
- 熱帯原産のモンステラは、気温が約15℃を下回ると成長が鈍り、10℃以下でほぼ休眠状態に入ります。
- 植え替え時に痛んだ根や、剪定でできた切り口を自力で塞ぐ体力がなく、そこから雑菌が入って腐敗しやすくなります。
もし冬にやるなら、24時間エアコン管理とか、温室でヒートマット管理とかで常に20℃くらいあるような環境が必要です。以下の記事も参考にしてみたください。

吸水力が落ち、根腐れを誘発する
- 冬は水をほとんど吸い上げません。この状態で植え替えをして新しい土にたっぷり水を与えると、土が乾かず、ただでさえ傷ついた根が湿った冷たい土の中で窒息して根腐れを起こします。
新芽を出すエネルギーがない
- 冬に切り戻し(強剪定)を行っても、新しい芽を吹くための温度と日照が足りません。光合成を行う葉をすべて落としてしまうと、春を迎える前に株そのものが力尽きてしまいます。
- 特にボトムカットでやり直すときは新芽が出る前に枯れてしまうので避けたほうがいいです。
まとめ
今回はモンステラが伸びすぎたというときに植え替えをどうやるかという解説でした。
伸び過ぎたら剪定して植え替えましょう。ただし暖かい時期にです。

