今回はモンステラの葉が日焼けして黒に変色してしまったという話題の解説です。
光が強すぎる
まずモンステラの葉焼けのメカニズムとしては以下のようになります。
- 処理しきれない光が葉に当たる
- 処理しきれない光を受けた細胞で大量の活性酸素が発生
- 活性細胞が葉の細胞を攻撃
- 攻撃された細胞が死んで茶色・黒になる
一番の原因は上の「強すぎる光」ですが、他にも以下のような原因で葉焼けする場合があります。
- 強すぎる光による熱でダメージを受けます
- 弱い光で管理していたのに急に強い光に当てると環境変化についていけずに葉焼けします
- 水不足や高温で蒸散が止まると葉の温度が上がって熱によるダメージを受けます
- 葉に大きな水滴がついているとレンズ効果でそこだけ強い光になってダメージを受けます
何ルクスくらいがいいのか
過去記事でモンステラの光の量についてやりました。以下の記事です。

また外に出す場合の置き場所などについては以下の記事でやりました。

斑入りと斑なしで場合分けして適切な光量をお示しします。なお茎伏せなどで茎から育てる場合は上の記事で扱っているので参考にしてみてください。今回は葉っぱ3枚以上のある程度成長した株について述べます。
斑なし
ちょうどいい光量は以下の通りです。
- 10,000 〜 15,000 lux(健康的・理想のベース)
- 20,000 〜 30,000 lux(上限の目安)
このような置き場所は以下のようになります。
- 南向き・東向きの窓際(レースのカーテン越し、または遮光なし)
- 日当たりの良いベランダや庭(春・秋の屋外)
遮光なしと書きましたが、夏場の太陽光は強すぎるので遮光してください。ガラスでいくらか光は減衰しますが、それでもパーッと日が当たると許容量をオーバーします。
ベランダでも直射日光は春夏秋冬通して全部ダメなので、何らかの日陰を利用しましょう。遮光ネットもおすすめです。
一番おすすめなのが照度計で測ることです。スマホでもある程度測れるアプリがありますが、より正確に測るなら照度計を使いましょう。
斑入り
- 5,000 〜 6,000 lux(安全圏)
- 6,000 〜 8,000 lux(成長促進・挑戦圏)
この条件を満たす置き場所は以下のようになります。
- 南向き・東向きの窓辺から「1mほど室内に入った」場所
- レースのカーテン越し(2重レースや遮光率40〜50%)の窓際
- 植物育成ライトで光源から数十センチ離した位置
光量の調整は難しいので照度計をお供に色々な場所や距離を試してみてください。
斑入りは斑の部分に葉緑体が無いので、強い光を処理する能力がほとんどなく、より大量の活性酸素が発生するため強い光に非常に弱いです。
斑入りはより繊細な照度の管理が求められます。
その他の注意点
環境変化は「少しずつ」
急激な環境の変化、特に急激な光の変化はモンステラがついていけずに葉焼けに繋がります。
室内から屋外へ出す際などは、まずは日陰から始め、数週間かけて徐々に明るい場所に慣れさせていきます(順化)。
夏場の「日中」の水やり・葉水を避ける
夏はかなりの高温になります。
日中の暑い時間帯に水やりすると根が煮えてダメージを負って弱ります。
また葉水を暑い時間帯にやると大粒の水滴がレンズになって葉焼けに繋がります。
水やりと葉水は朝方の涼しい時間帯か夕方に行いましょう。
できれば葉水は朝方のほうがいいです。
夕方の葉水はいつまでも乾かないのでカビのリスクが上がるのと、夜は気孔が閉じているので湿度を上げてもあんまり意味ないからです。
葉焼けしてしまった後の対処
黒くなった組織は元に戻りません。
カットしないと黒くなったところがカビの温床になったりするのでカットします。
ハサミから病気が感染するのを防ぐため、使用するハサミはあらかじめアルコールや火で消毒しておきましょう。
切り方は以下の記事でやりましたがおさらいします。

- 葉の先端(あるいは一部の斑)だけが枯れているなら、その枯れた部分(病気予防のため、枯れを1mmほど残すのが安全です)をカットする
- 葉全体が黄色〜茶色く枯れてきているなら、茎の根元(節の手前)から思い切ってカットする
生きた細胞を切ってしまうとそこからまた枯れていくので、枯れた部分をちょっと残します。
葉っぱ全体が黒くなってしまったり枯れたりした場合は節の手前でカットします。
節からしか新芽は出ないので、節を切ってしまうと親株から芽が出なくなってしまうので、節は残しましょう。
カットしても他の節が残るなら、茎伏せ用に節をカットしてもいいですけどね。
また光が強すぎるなら置き場所を直ちに見直してちょうどよい光の場所に避難させてください。
まとめ
今回はモンステラの葉が日焼けして黒に変色してしまったという話題の解説でした。
おそらく光の強さが原因ですので、光量に注意して育成してみてください。

