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果物の皮を肥料にする方法【桃・リンゴ・梨・みかん・バナナなど】

夏になって親戚から桃をもらったのだけど、皮をむいた後で「この皮捨てるのはもったいない。何か有効活用できないものか」と考えますよね。

それに皮をむく果物って年中食べているのではないでしょうか。夏は桃、秋は梨、冬はリンゴやみかん、そして一年を通してバナナ。

ちょっとベランダで観葉植物や花を育てているとか、ベランダや庭で家庭菜園をしている方なら、むいた皮を肥料にするのはSDGsにも貢献する良い取り組みです。

今回は果物の皮を肥料にする方法を解説してきます。

目次

果物の皮を肥料にする前の注意点

コンポストにすれば果物の皮は肥料になりますが、注意点があります。

それは「室内の観葉植物にコンポストを施すとコバエが発生して大変」ということ。

当ブログでは過去にコンポストの失敗例として虫の話をしたことがあります。

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簡単に説明するとコバエは有機質肥料の臭いに集まってくるし、室内への侵入を防ぐことがほぼ不可能です。

そのため生ごみを乾燥させた有機質肥料でも、発酵させて完成したコンポスト(堆肥)でも室内の観葉植物の土に果物の皮で作った肥料を与えるとコバエが結構わきます。

室内の観葉植物に使うのはちょっと考えたほうがよいでしょう。

ベランダの花の土に混ぜる、くらいの用途がおすすめです。もちろん庭で野菜などを育てているなら肥料や堆肥の代わりに混ぜるのがおすすめです。

果物の皮を肥料にするためのコンポストのやり方

ここからは果物の皮を肥料にするためのコンポストのやり方を解説します。果物の皮は生ごみなので、以下の解説では「果物の皮=生ごみ」として話を進めます。

生ごみを直接畑にまくと、C/N比の関係で窒素飢餓などを起こす危険性があります。

それだけでなく、植物が利用できる状態になるまで土の中で分解されるのを待つことになります。するとすぐに肥効が現れないなどの問題もあるので、コンポストにしてから使うのが一般的です。

完成したコンポストは元肥や追肥に使いましょう。

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段ボールコンポスト

超低コストで始められるコンポストです。ゴミ袋と段ボールと100均の腐葉土で作れます。米ぬかはあったほうがいいですが、なくてもなんとかなります。分解が遅いなら発酵促進剤が便利です。

参考:平塚市, 段ボールと腐葉土を使った生ごみの堆肥化(段ボール腐葉土法)

注意点としては、たまにインターネットで段ボールにそのまま基材となる土を入れて、そこに生ごみを投入する方法が紹介されているのですが、当ブログで検証してみた結果、外に置くと虫が段ボールを食い破って侵入し、段ボールがボロボロになりました。段ボールの下に穴が開き、そこから土がばらまかれます。

またどう考えても土を湿らせてそれを段ボールに入れれば段ボールは劣化していくので通気性がよいから湿気が抜けるメリットはあってもそれほど長持ちするものではありません。

室内でやるときは上記の平塚市の方法で、ゴミ袋を段ボールに入れて、土や生ごみと段ボールが直接触れないようにしたほうがよいと私は思います。

また好気性微生物(酸素を好む微生物)の発酵を利用するので、たまにスコップで腐葉土と生ごみをかき混ぜましょう。

またカサが減るのは生ごみが分解されて水と二酸化炭素になるからです。水分は蒸発するし、二酸化炭素は空気中に放出されるのでカサがかなり減ります。

水分管理なども大事なので、詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。

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バイオ式生ごみ処理バケツを使う

バイオ式生ごみ処理バケツというのは以下のような蓋が付いていて、下から液肥が取り出せるタイプの製品となります。

段ボールコンポストにないメリットは以下のようになります。

  • 蓋つきで密閉できるため、臭い漏れが少ない
  • 下から生ごみが分解されて発生する水分を逃がすことができる
  • 電動式生ごみ処理機よりはるかに低コスト

段ボールコンポストでも、基材の土や腐葉土に生ごみを埋めるように運営すれば臭いはそれほど出ません。ただし発酵に失敗すると腐った臭いが発生します。

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また失敗しなくても発酵が行われている間は多少臭いが出ます。蓋が付いていればこの臭いをある程度抑えることが可能です。

下から水分が抜けるようになっているのは、生ごみは80%くらいが水分なので、微生物によって分解されると細胞が壊れて水分が放出されるからです。

そのままにしていると水分過多で生ごみの発酵に悪影響があるので、定期的に抜いたほうがいいでしょう。生ごみの水分は60%くらいがよいとされています。

使い方は、新聞紙を一番下に敷いて、そこにEM発酵促進剤をパラパラまきます。そして生ごみを入れて混ぜます。

毎日それを繰り返して、バケツ一杯になったら日の当たらない場所で1~2週間蓋をしたまま放置します。これで肥料の完成です。

詳細は以下の動画がわかりやすいです。

ちなみにバケツ一杯になってから1~2週間寝かせるのは二次発酵をするためです。寝かせない一次発酵だけでも肥料になりますが、肥料(堆肥・コンポスト)の品質を高めるためには二次発酵までするとより安心なのです。

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木枠にどんどん入れるコンポストもある

我が家では以下のように木枠で作ったコンポスト容器(というか単なる枠)で生ごみを処理しています。

使い方は、生ごみ(果物の皮)を入れて、そこに家庭菜園で出た茎などの残渣と雑草を抜いたものを入れてスコップで混ぜます。

それを繰り返していくだけです。

水分管理に失敗しなければ便利な方法です。

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ただし欠点としてはゴミムシやゴキブリは防げません。一応厚めのビニール袋で蓋をしていますが、外に生ごみがあればこうした害虫は侵入します。

そこが我慢できればコンポスト化が可能です。

電動式生ごみ処理機

予算があれば一番清潔に簡単に果物の皮を肥料にできる方法です。

主に「乾燥式」「バイオ式」「バイオ式+乾燥式」があります。

乾燥式は温風で生ごみを乾燥させて水分を飛ばして減量する方式です。乾燥物を肥料として使います。

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バイオ式は上のバイオ式生ごみ処理バケツなどに攪拌用ハンドルが付いたものなどがあります。

「バイオ式+乾燥式」はお値段がかなり高いですが、バイオ式の温度管理を温風で乾燥しながら行うことで促進して分解を高速化、さらに消臭フィルターで臭い漏れがほとんどありません。

また乾燥式とは違って分解原理が微生物による分解なので、温風の温度を乾燥式より低くでき、乾燥式より消費電力が少ないのが特徴です。

分解された基材を肥料として使います。

果物別コンポスト化の注意点【柑橘類だけは注意が必要】

桃もリンゴも梨もバナナも基本的に上記の方法で皮をコンポスト化可能です。

しかしながら柑橘類(みかんやレモンなど)だけは注意が必要です。

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柑橘類の皮にはリモネンという精油成分が含まれており、抗菌作用があるので発酵の妨げになることがあります。また酸性の皮なので微生物の活動を妨げます。

柑橘類の皮が通常の生ごみと混ざって少量なら問題はないのですが、柑橘の皮だけ大量にコンポストにすると上記の理由でコンポスト化が遅くなります。いつまでたっても分解されないという現象が起きてしまうのです。

通常の生ごみに混ぜて柑橘の皮をコンポストにするなら問題ないのですが、柑橘の皮だけコンポストにするときは他の生ごみを混ぜるなどして薄めてください。

まとめ【果物の皮は肥料になる】

今回は果物の皮を肥料にする方法についてまとめました。

コンポストにすることで果物の皮を肥料にすることができます。

果物の皮がもったいないなーと思ったときに、お役に立ちましたら幸いに存じます。

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