今回は斑入りモンステラの葉焼けについて原因と対策を実例を混ぜて解説します。
葉焼けしたときの切り方
基本的に以下のように切ります。
- 葉焼け部分を焼けの内側で切る
- 焼けた部分をちょっと(1~2mmくらい)残しておく
実際にカットしてみた葉焼け株の写真が以下となります。

このモンステラはこの後お話する「照度」の失敗で葉焼けしたのですが、斑がほとんど葉焼けしてしまったのでこのようにバッサリ切りました。
しかしながらそれでもちゃんと株は生きており、斑がいかに生存的には無駄な組織であるかというのがわかると思います。
ただこうなると見た目も残念な感じですし、このようなカットにならないように育成するのが大切です。それについて解説していきましょう。
なお葉焼けの内側で切るのは、ちょっとだけ残した葉焼けの部分がかさぶたになり、それ以降の葉焼けの進行を食い止めてくれるからです。
葉焼けの外側まで、つまり正常な斑の細胞まで切ると、そこからまた枯れや葉焼けが進行します。生きている切り口からどうしてもかさぶたができてしまうからです。
なおモンステラの葉焼けに関しては以下の記事でも扱っています。そちらもご確認ください。

そもそも葉焼けさせない照度(ルクス)は?
そもそもどうしてこうなったのかという話をしていきます。
この葉っぱ2枚〜3枚くらいの株は茎伏せから成長させたものになるのですが、自作温室内で、以下のLEDライト(ジェックス GEX クリアLED フラッティ)を使って管理していました。
このLEDライトは小さいながらそこそこ出力があり、こういう茎伏せ株なら3つくらい一台でこなせる使いやすいLEDライトなのです。
照度もライトとの距離を工夫すれば5000Luxくらい出るので、成長に合わせてLEDライトとの距離を工夫して成長させています。
成長度合いごとの必要照度は以下を目安にしています。詳細は以下の記事にまとめてありますが、この記事でも簡単にご説明します。

- 茎だけ〜芽が出るまで:1000〜3000Lux
- 葉っぱ1枚〜2枚:3000Lux〜5000Lux
- 葉っぱ3枚〜:5000 〜 6000 lux
ただし、やってみてわかったのですが、この目安も「斑の入り方」で大きく変動します。
特に葉っぱ2枚から3枚の移行期間は斑の入り方で以下のように区別して管理しないと葉焼けします。
まず斑が散り斑でハーフムーンくらいの入り方をしている株です。以下のようなタイプですね。1枚目がハーフムーン、2枚目が散り斑だけみたいな感じです。


これはそのまま上の基準がちょうどよい感じになります。
葉っぱ2枚展開した時点で3000Lux管理を5000Lux管理に移行することで新しい葉が動き出しました。
ただ以下のようなほとんどが斑みたいな入り方の株はそれでやると葉焼けします。

わかりますよね。ほとんどが斑のモンステラです。
3000Lux管理で葉が動かないので5000Luxに移行した途端葉焼けが始まり、結局カットする羽目になりました。
そもそも斑というのは強光に非常に弱いです。葉焼けしたこの株を3000Lux管理に戻した途端に葉焼けが止まったのでやはり斑が多いなら3000Luxくらいでギリギリを狙うしか無いようです。
湿度の問題もある
斑の葉焼けというのは、基本的に環境ストレスから身を守るためにお荷物組織である斑をリストラすることで発生します。
これは光の問題もありますが、「湿度」の問題もあります。
湿度が50%を下回る乾燥した室内やエアコンの直風下では、斑の部分から急激に水分が蒸発して細胞が干からび、茶色く枯れ込みます。
特に冬は低温と低湿度が両方影響してくるので対策が必要です。
小さい株なら小さい温室に濡れタオルを絞って入れておけばある程度対策できます。
大きい株なら大きい温室を使うか、エアコン24時間+加湿器を使う管理が必要だと思います。
モンステラの冬の管理については以下の記事もご覧ください。


なおエアコンの使い方も工夫が必要で「直の風」は厳禁です。

水切れまたは根腐れ
水切れによる葉の冷却機能(蒸散)低下や、根腐れによる吸水不良が起きると、水分保持力の弱い斑の部分から真っ先に茶変します。
モンステラの水やりについては以下の記事で詳細に解説しています。

水やりのタイミングは鉢を持ったときに軽いかどうかで判断します。水をたっぷりやったときの重さを手で判断して、それよりかなり軽くなったら水やりしてください。
水やりで失敗しやすいのは、水が足りないことより「やりすぎ」です。
以下のチェック項目も参考にしてみてください。その対策は上の記事をご覧ください。
- 土の表面が数日間ずっと湿っている
- 土の表面にカビや白いコケ、生臭い匂いがある
- 鉢を持ち上げたとき「ずっしり」重い状態が続く
- 葉の先端から「水滴」が毎日大量に出ている(排水現象)※数滴なら自然現象なので問題ないです
- 土は湿っているのに、葉がしんなり垂れて黄変している
- 竹串・割り箸を挿してみる→「湿った土がくっついてくる・濡れている」なら水やり不要。「サラサラで土がついてこない」なら水やりのタイミングです
- 水分計(サスティーなど)を使う:失敗が少なくなります
サスティーとかを使って機械的に水やりタイミングを測るのも有効です。水があるときの青色ですが、サスティーの周りにも水やりしないと青くならないので注意しましょう。
葉焼け部分は復活しません
一度茶色く枯れた斑の部分は元には戻りません。物理的に細胞が死んでいるのでどうにもなりません。
茶変した部分を放置すると見栄えだけでなくカビの原因にもなるため、消毒した清潔なハサミで「茶色い部分を1〜2mm残すように」切り取ります。
カビは死んだ細胞に繁殖するので葉焼けの放置はよくありません。適切にカットしてください。
まとめ
今回は斑入りモンステラの葉焼けについて原因と対策を実例を混ぜて解説しました。
葉焼けしたら適切な切り方で切る、そもそも葉焼けさせないために光に注意してみるといいでしょう。
