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ソーラークッカーのデメリット【火傷・食中毒・目・曇り無理など】

今回はソーラークッカーのデメリットについて書いていきます。

ソーラークッカーは楽しいです。お日様の力だけで素材に火が通ったときは、よっしゃー!となります。

しかしながら完璧な道具ではありません。

今回はソーラークッカーのデメリットや注意点についてまとめて、安全にソーラークッカーを利用するための知識を得ることを目的にします。

目次

デメリット1【火傷に注意】

ソーラークッカーは素材に火が通るほど高温になります。例えば冬でも火が通るソーラークッカーとして過去記事で紹介したソーラークッカーは以下の二つです。

●ソーラークッカーで冬でもお湯を沸かす【真空管式・パラボラ式】

  • 真空管式
  • パラボラ式

真空管式は内部でチーズケーキくらいは焼けるので、弱いオーブンくらいになります。

またパラボラ式は焦点位置でお湯が沸騰するのでガスの弱火くらいにはなります。

当然高温になります。調理した素材を確認したり、お湯を沸かしてそれをやかんなどに移すときなどに火傷に注意しましょう。

私は真空管式でお湯を作った後、沸騰させるためにやかんに移すとき、よく高温のお湯で「アチッ!」っとなります。

真空管の注ぎ口は本当に”筒”なので、ゆっくり傾けるとお湯が真空管の表面を伝って支えている手に流れてきます。真空管を傾ける時は真空管を布巾などで支えて、直接手で真空管に触れないようにしましょう。

デメリット2【食中毒】

肉に火を通すためには63度で30分以上加熱する必要があります。

肉の低温調理で食中毒菌を殺菌するのに必要な温度と時間は次のとおりです。
肉の中心部の温度が
63℃で30分間以上、70℃で3分間以上、75℃で1分間以上

群馬県 食品・生活衛生課, 食の安全情報3月号HP用

春に自作のパネル式ソーラークッカーで鶏肉に火を通すことにチャレンジしましたが、春に5回くらい挑戦して、火が通ったのは1回だけ。

それ以外は生焼け肉でした。明らかにそのまま食べるとお腹を壊しそうな感じになりました。

しかも中途半端な温かい温度で長時間空気なり、水なりに触れているわけで、食中毒のリスクもあるわけです。

肉はIHやガスで調理しましょう。

そうは言ってもソーラークッカーで調理をしたいわけです。そういう時は過去記事で紹介したように、茹でるときはお湯の初期加熱にソーラークッカーを利用して、ソーラー充電のポータブル電源などでIHを起動すればエコになります。

●真空管式ソーラークッカーの活用【布巾の沸騰消毒】

なぜ沸騰させる必要があるのか、という点ですが、たいていの食中毒菌は65度程度で死滅していきますが、ノロウイルスだけはその温度では微妙なのです。

60℃で10分の加熱でも不十分というデータが有り、85℃で1分以上の加熱が推奨されています。

シェフクリエイト合同会社, 食品は何℃まで加熱すると安全か!?食中毒の対策まとめ

沸騰状態なら殺菌もできるので、より安心して食べられますね。

もちろんパラボラ式なら加熱が速いので、フライパンで普通に魚などに火を通したいときはパラボラ式を使いましょう。また筒の大きな真空管式も多少値が張りますが火を通すことができます。

なお真空管式をオーブン的に使えば内部温度は100度を超えるので、肉に火を通すことも可能です。エコ作500などでもトレイを自作すればオーブン的に横向きで使えます。パラボラ式より手軽に入手できるので真空管式でもよいでしょう。

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もちろん火傷に注意して、火事などにも注意して安全に調理しましょう。食材に火が通ったかどうかもきちんと確認してください。

デメリット3【目に注意】

ソーラークッカーは反射板などで光を一点に集めます。パラボラ式が一番目をやられるリスクが高いです。パネル式でも目に注意が必要です。

パネル式で夏の炎天下にソーラークッキングをしたことがあるのですが、温度が上がったかどうか確認するために、内部の黒い缶などを覗き込むことが多いです。

数回加熱部を見ただけで、目がチカチカして、残像が残ります。目に悪いです。サングラスなどで予防しましょう。とはいえ、反射させた太陽光を見ているのと変わらないので、サングラスだけでは不十分な可能性もあります。

太陽光を受けている部分を見るというのは避け、太陽光と反対向きにソーラークッカーを回転させて、太陽光を反射させないようにした状態で見るほうがよいでしょう。

一瞬過熱が中断されて温度が下がりますが、目を守るメリットの方が大きいです。

デメリット4【晴れ時々曇りでは使えない】

熱効率ではかなり優秀な真空管式でさえ、晴れ時々曇りでは80度程度のお湯を得ることができません。

ソーラークッカーは基本的にピカっとした晴れがある程度続いている必要があります。

すぐに温度が上がるパラボラ式でも数十分、真空管式なら2時間以上晴れが続く必要があります。

パネル式では夏以外なら2時間以上かかるでしょう。

なぜ曇りが間に入ると加熱が不十分になるのか、という点ですが、これは熱伝達が関係しています。

ソーラークッカーで黒いものを加熱すると、加熱された黒いものからは電磁波の形で輻射熱が放出されます。黒いものが置いてある台座へも熱伝導で熱が逃げます。さらに空気を伝って熱が外部に漏れます。そしてそれは黒いものが外気温になるまで続きます。熱は温度が高いところから低いところに向かって流れるからです。

ソーラークッカーは太陽光を集めるなどして、この外部に出ていく熱以上に黒いものに注がれる熱を増やすことで温度を上げています。

つまり曇りが30分も続いてしまえば出ていくエネルギーの方が大きくなるので、どんどん外気温まで温度を下げようとする力が働いて、加熱が無意味になってしまうのです。

レジャーでエコを体験するみたいな用途なら大丈夫ですが、防災や日常の安定した燃料の代替にするのは難しいです。利用できるときだけ太陽エネルギーを利用すると割り切って使う必要があります。ひと月で5日晴天が数時間続く日があれば、5日分の燃料は削減できる、あとの日はソーラーパネルで蓄電した電気を使おう、みたいな割り切りが必要です。

デメリット5【放置は危険:すぐに様子を見に行ける距離に常にいましょう】

真空管式ソーラークッカーに水を入れずに野菜だけ入れると、オーブン的な使い方ができます。数時間太陽光に真空管を当てておくと、中のジャガイモなどが焦げます。

つまりソーラークッカーは燃える危険性があります。

パネル式なら頑張っても80度程度までしか上がらないので比較的安全ですが、真空管式やパラボラ式、パネル式でもパラボラ式に近い集光性能があるものは、燃える危険性があるので注意が必要です。

放置して出かけるみたいな使い方はおすすめしません。必ず焼け具合をすぐに確認できる位置でソーラークッカーを利用しましょう。放置しておくなら、最低でも家の庭などで行いましょう。すぐにソーラークッカーを見に行ける距離にいることが大切です。

まとめ【デメリットはあるがロマンはある】

今回はソーラークッカーのデメリットを挙げていきました。

食材に火が通るくらいの熱を扱うので注意する点も多いです。

電気ほど便利ではありませんが、食材に火が通ったときはうれしいです。不便やデメリットはあるけどロマンがあるのがソーラークッカーです。

今回挙げたデメリットや注意点を理解したうえで安全に作業するようにしましょう。


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