今回は真空管式ソーラークッカーの活用について書いていきます。
真空管式ソーラークッカーでお湯を作って、それをポーターブル電源と卓上IHで沸騰させ、布巾の沸騰消毒をするという内容になります。
ソーラークッカー・ポーターブル電源・IHの連携

冬に自作ソーラークッカーは使いずらい
季節は冬になりつつあります。ソーラークッカーにとっては外気温の低下で昇温が厳しくなる季節です。
冬に使えるソーラークッカーとして当ブログでは真空管式とパラボラ式をご紹介しました。
●ソーラークッカーで冬でもお湯を沸かす【真空管式・パラボラ式】
冬に自作のソーラークッカーで60度程度まで昇温できても、実用的な温度ではありません。
肉の低温調理で食中毒菌を殺菌するのに必要な温度と時間は次のとおりです。
群馬県 食品・生活衛生課, 食の安全情報3月号HP用
肉の中心部の温度が
63℃で30分間以上、70℃で3分間以上、75℃で1分間以上
つまり60度程度なら温泉卵くらいはできるかもしれませんが、実用的な調理となると、温度不足で殺菌が不十分になり、リスクが高いです。私も過去に自作のソーラークッカーで色々試したことがありますが、鶏肉に火が通ったのは春では一回だけ。少しでも雲が出たら生焼けで失敗した鶏肉ができただけでした。冬では無理でしょう。
調理しようとすると高価なソーラークッカーと広い場所が必要
そうしたなか、真空管式とパラボラ式のソーラークッカーなら冬でも80度程度のお湯が得られるので、調理が可能なレベルになります。
そうは言っても実用的な調理となるとパラボラ式と広い庭が必要になります。フライパンや鍋はパラボラ式でしか使えません。真空管式でも大容量のもの(例えばMrMapMax (ミスターマップマックス))ならメスティンが入るのでご飯を炊いたり、ケーキを焼いたりできます。ただしその大きさゆえ製品価格も上がり、手軽に入手できません。
そこで手軽に入手できるエコ作500クラスのソーラークッカーで冬でも安全に太陽エネルギーを利用できないかというのを考えました。
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ソーラークッカーはお湯を作る初期加熱に利用する
結論から言うと、お湯を作るときの初期加熱に真空管式ソーラークッカーを使い、それをポータブル電源と卓上IHで沸騰させるのが現実的な解かなと考えました。結局ポータブル電源にお金がかかりますが、フライパンくらいの調理面積が確保できて沸騰状態を保ち、しかも広い庭を必要としないということを考えると、500mlくらいの真空管式だけでは厳しいです。
エコ作500だけを利用しても調理はできます。ただしジャガイモと人参で明暗が分かれます。
- ジャガイモ:エコ作に水を入れ、切ったジャガイモを入れておけば火が通って食べられる。味は悪くない
- 人参:ジャガイモ同様水からクッカーで煮ると茹であがりが硬く、微妙な食感になる
ガスやIHの中火くらいで水から茹でるのとはやはり出来上がりが違います。カレーの野菜を茹でるのにジャガイモ、人参、玉ねぎをカットして真空管式ソーラークッカーに入れて煮たことがあるのですが、やはり人参をうまく茹でることができず、人参の硬さを我慢して食べる感じになりました。
人参だけ別に煮るとソーラークッカーの意味がないわけです。茹でる用途では材料の選択がカギとなります。
そうしたわずらわしさを避けるのに有効な手段の一つがソーラークッカーをお湯を得る初期加熱に利用するというもの。
お湯さえできれば用途は色々あります。そのまま鍋に入れてガスやIHで煮れば、低温の水から沸騰させるまでのガスや電気を削減できます。それで煮る料理をしてもいいですし、コーヒーやお茶を淹れてもよいですね。
今回は調理には利用せずに布巾の沸騰消毒にソーラークッカーで得られた80度程度のお湯を利用します。
調理に利用した記録は別記事で書く予定です。
布巾の沸騰消毒なら茹で加減を気にしなくてよいですし、沸騰用のIHにソーラー充電のポータブル電源を利用すれば使用するエネルギーはすべて太陽光由来となります。以下でその様子をご紹介していきます。
太陽光由来のエネルギーだけで布巾の沸騰消毒

布巾の沸騰消毒のやり方
一般的に沸騰したお湯に1分から10分程度布巾を入れて煮ればよいようです。
ふきんを洗浄した後、熱湯に1分間浸しましょう。
サラヤ株式会社, ふきんの除菌
今回は2分としました。
ソーラークッカーでお湯を作る
真空管式ソーラークッカーは次のようなものを利用します。

エコ作ではなく、安く真空管だけ入手したので、エコ作の反射板に相当する部分はアルミホイルで手作りです。
今回利用する機器はこちら。

ソーラークッカーで水を昇温できたら、卓上IH、ポータブル電源、IH対応フライパンでお湯を沸騰させて布巾を入れます。
なお今回はEB3Aというポータブル電源を使いましたが、IHの起動電力がバッテリーの許容出力ギリギリなので沸騰まで時間がかかりますし、どうやらIHの起動電力が600W以上あるようなので、バッテリーに相当負荷がかかっているようです。予算に余裕があればEcoFlowのDELTA2くらいの出力のもののほうが本格的に使うならよいでしょう・
- 卓上IH:dretec(ドリテック) 一人用 IH クッキングヒーター ¥5,980(購入時)
- ポータブル電源:BLUETTI EB3A ¥23,800(購入時)
- IH対応フライパン:500円(100均ダイソーで購入)
ソーラークッカーを日光に当て、待つこと2時間くらい。

91.8度まで上がりました。これで500mlくらいのお湯ができました。
ポータブル電源とIHで沸騰消毒
昇温できたお湯をフライパンに注ぎ、ポータブル電源とIHで沸騰させます。

蓋があったほうが早く沸騰します。沸騰したら布巾を投入。

待つこと2分。お湯から布巾を取り出して、絞って乾かします。
電池残量は100%→77%でした。IHのみで500mlくらいの水を最初から沸騰させようとするとほぼ電池容量を使い切るのでまあまあ電気の節約になっています。

まとめ【ソーラークッカーでお湯を作れば色々使える】

今回はソーラークッカーの活用方法として布巾の沸騰消毒を実施しました。
赤ちゃんの哺乳瓶の消毒などは今回の方法を使うと衛生面でリスクがあるので、ガスや火力の強いIHなどでちゃんと沸騰させて沸騰消毒を行いましょう。
大人がコーヒーを飲むためにお湯を作るとか、布巾を沸騰消毒するとか低リスクな場面で今回の方法を利用しましょう。
お湯を作れば色々活用できます。ご興味がありましたらお試しください。
