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モンステラの葉っぱが黒くなる…放置はダメ

今回はモンステラの葉っぱが黒くなるというときの原因と対策を解説します。

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目次

なぜ葉っぱが黒くなるのか

原因は多岐に渡ります。

そもそも株全体の様々な不調の結果としてそれが葉に現れているわけで、モンステラは様々な原因で弱るため原因を見極めて適切に対処する必要があります。

大まかな原因は以下の通りです。

症状・見た目の特徴考えられる主な原因発生しやすい環境・要因
葉の縁や先端から黒~濃褐色になり、ぶよぶよと柔らかい根腐れ・水のやりすぎ(土が乾く前に給水)
・受け皿に水が溜まったまま
・風通しが悪く土が常に湿っている
葉の先端や中央、広範囲がカサカサ・パリパリに黒く(焦げたように)変色葉焼け(直射日光)・夏の強い直射日光に直接当てた
・暗い室内から急に明るい日なたへ移動させた
小さな黒~褐色の斑点がポツポツと現れ、次第に拡大・同心円状に広がる病害(炭疽病・褐斑病)・風通しが極端に悪い
・葉水を与えすぎて葉の表面が長時間濡れている
・高温多湿の環境
全体的に葉が黒ずんで下垂し、茎までふにゃふにゃになっている寒さ(低温障害・凍傷)・冬場に気温が5℃以下になる場所に放置
・夜間の冷え込む窓辺に置いている
・冷え切った水を与えた
黒ずみと一緒に、葉の裏や茎に白い粉・極小の虫・蜘蛛の巣状の糸がある害虫被害(ハダニ・カイガラムシ等)・空気が極端に乾燥している
・排気物による「すす病」(黒いカビ)の併発
エアコンの吹き出し口の直下で、特定の葉だけが急激に乾燥して黒ずむ風害(エアコン直風による極度の乾燥)・エアコンの温風や冷風が直撃している

「触感」で見極めるのが重要です。触って「湿って柔らかい(ふやけている)」なら根腐れや寒さ、「乾燥してパリパリ」なら葉焼けやエアコン直風の可能性が高いです。

斑点タイプは隔離が最優先です。斑点が広がる病気系(炭疽病など)は胞子で他の葉や植物に感染するため、見つけ次第その葉を切り落とし、風通しの良い場所に隔離する必要があります。

症状別対処法

葉焼け

葉焼けはかなり高頻度で起きます。特に斑入りモンステラは斑の部分が非常に弱いので簡単に葉焼けします。

以下我が家の葉焼けの葉です。

葉焼けした部分はもう復活しないので、できれば放置せずに切り取ります。

というのも葉焼けした部分は細胞が死んでいるので、カビ類の格好の標的なんです。

放置するとカビが繁殖してそこから株全体に広がって枯れる原因になるので、適切に切り取りましょう。

清潔なハサミを用意します。ハサミを使う際は、熱湯やアルコールで必ず刃先を消毒してください。

  • 黒い部分が一部の場合: 黒くカサカサになった部分だけを、葉の輪郭に沿って清潔なハサミでカットします。緑色の部分が残っていれば光合成を続けられます。
  • 葉の大部分が黒い場合: 葉柄(茎から葉につながる柄)の根元から切り落とします。

一部だけ切り取るなら葉焼けした黒い部分が1mmくらい残るように切ってください。生きた細胞まで切るとそこがまた枯れてどんどん葉焼けが広がっていきます。

葉焼けに関しては以下の記事でも詳細に解説しているので参考にしてみてください。

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また葉焼けの主な原因は強すぎる光です。

直射日光が当たる環境はよくありません。詳細は以下の記事でやっていますが、太陽光のガラス越しの光というのは6万Lux程度あります。

斑入りモンステラの限界照度が6000Lux、斑がない通常種で15000Lux程度なので簡単にオーバーします。

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置き場所としては明るい日陰です。とはいえ住環境で変動するので、照度計で測るのが最も確実です。

斑入りモンステラの葉焼けに関しては以下の記事も参考にしてみてください。

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葉焼け自体は根のトラブルではないため、通常の「土が乾いたらたっぷり」の水やりペースを維持します。弱っているため肥料は与えないでください。

根腐れ

土の中が酸欠になり、根が呼吸できずに腐敗している緊急性の高い状態です。軽度か重度かで対処を分けます。

初期・軽度の場合(土が常に湿っている、1〜2枚だけ葉先が黒い)

  • 水やりを即座にストップ: 土が完全に乾くまで水を与えません。
  • 風通しの確保: 鉢を床に直置きせず、スタンドに乗せるなどして鉢底の通気性を高めます。サーキュレーターを回すのも効果的です。
  • 受け皿の水を捨てる: 溜まった水は雑菌繁殖と酸欠の温床になるため、毎回必ず捨てます。

水やりは結構難しいので以下の記事も参考にしてみてください。

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重度の場合(悪臭がする、黒ずみが広がっている、茎がぐらつく)

  1. 鉢から抜いて土を落とす: 根を傷つけないよう土を優しく崩し、水洗いして根の状態を確認します。
  2. 腐った根を切除する: 黒や茶色に変色してぶよぶよになった根を、消毒したハサミですべて切り落とします(健康な根は白〜薄黄色で硬さがあります)。
  3. 新しい清潔な用土に植え替える: 水はけの良い「観葉植物専用土」を使い、元の鉢よりも一回り小さめか同サイズの鉢に植え直します(古い土は雑菌がいるため再利用不可)。
  4. 植え替え後の管理: 数日間は直射日光を避けた明るい日陰に置き、水やりは土の表面がしっかり乾いてから行います。発根を阻害するため肥料は完全に回復するまで厳禁です。

私が使っているのは以下の土になります。鉱物質原料を使っていて虫がわきにくいです。

病害(炭疽病・褐斑病)

炭疽病(たんそびょう)や褐斑病(かっぱんびょう)は、カビ(糸状菌)が原因で発生する病気です。

葉焼けと見分けがつきにくいのですが、病害の場合「黒い斑点の周りに黄色い輪(ハロー)があるか」「同心円状に広がっているか」で判断しましょう。主な見分け方は以下になります。

チェック項目炭疽病(カビによる病害)葉焼け(強い光による障害)
発生する場所葉の縁・先端・中央など場所を選ばずランダムに発生直射日光が直撃した面(上を向いた葉の中央など)
病変部の輪郭黒ずみの周りに黄色い縁取り(ハロー)が出やすい変色部と健康な部分の境目が比較的くっきりしている
変色の広がり方小さな斑点から徐々に拡大し、同心円状の輪紋ができる一度の強い日差しで広範囲が一気に焦げたように変色する
時間の経過放置すると他の健康な葉や新芽にも次々とうつる遮光すればその場所以外に広がることはない
発生のきっかけ梅雨時・高温多湿・葉水後の蒸れ・風通しの悪さ夏の強い日差し・急な日なたへの移動・西日の直撃

放置すると胞子が飛散して他の健康な葉や周囲の植物にまで広がるため、「感染源の切除」「殺菌」「環境改善」の3ステップで迅速に対処します。

STEP
感染葉の速やかな切除(感染源の根絶)

病気の斑点が出た部分は自然治癒しません。病変部に形成されたカビの胞子が飛び散るのを防ぐため、最優先で切除します。清潔なハサミで行ってください。

  • 斑点が一部の場合: 病斑の周囲(健全な緑の部分を数ミリ〜1センチ程度含める)ごと大きめに切り取ります。
  • 斑点が葉全体に広がっている場合: 葉柄の付け根から葉ごと切り落とします。

切り落とした葉は土の上に放置せず、ビニール袋に密閉して可燃ごみとして処分します。

STEP
殺菌剤の散布(拡大防止)

感染葉を切り取っても、目に見えない胞子がすでに他の葉や茎に付着している可能性があります。

市販の園芸用殺菌剤(ベンレート水和剤ダコニール1000、または使いやすいスプレータイプのベニカXファインスプレーなど)を散布します。

切り口だけでなく、残った健康な葉の表側と裏面、さらに茎の付け根にもしっかり吹きかけます。

胞子が飛び散らないよう、風のない場所で作業します。

STEP
生育環境の見直し(再発防止)

カビ菌は「高温多湿」かつ「空気がよどんだ環境」で爆発的に増殖します。環境を改善しなければ何度でも再発します。

窓を開けて換気を行うか、サーキュレーターや扇風機を首振りで回し、空気を常に循環させます(風が直接株に当たり続けないよう、壁や天井に向けて対流を作ります)。

カビの胞子は水滴の中で発芽・侵入します。葉水を行う際は、夜間を避けて朝の乾燥しやすい時間帯にし、葉がいつまでも濡れたままにならないよう細かいミストで吹きかけます。

病気が治まるまでは葉水を一時中断するのも有効です。

他の観葉植物と密着して置いていると、湿気がこもり接触部から感染が広がります。鉢同士の間隔を適度に空けて配置します。

DCモーター製のサーキュレーターなら電気代がかなり抑えられます。

寒さ(低温障害・凍傷)

5℃以下と書きましたが、10℃以下くらいから黄色信号になります。

急な寒波や冬の窓辺で一気に傷むことが多いため、迅速な保温と適切な管理が必要です。

暖かい場所へ即座に移動させる

  • 室温10℃以上を保てる部屋の中央やリビングへ移動します。
  • 夜間の窓辺・床置きは厳禁: 冬の夜の窓際や冷たいフローリング直置きは放射冷却で極端に冷えます。窓から1〜2m離し、スタンドや段ボールの上に鉢を乗せて底冷えを防ぎます。
  • エアコンの温風を直撃させない: 急激に温めようとして暖房の温風を直接当てると、葉が極度に乾燥して枯れ落ちます。風の当たらない場所に置いてください。

モンステラの寒さ対策は以下の記事もご覧ください。

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変色した葉の処置

黒くふやけたり、パリパリに枯れてしまった葉は元に戻りません。腐敗してカビを誘発するのを防ぐため、清潔なハサミで切り落とします。

節が残っていれば復活できるので節が残るように切りましょう。

水やりを限界まで控える(断水気味に管理)

冬の低温下で土が湿っていると、冷水で根が冷えてさらにダメージを受けます。

水やりは「土が完全に乾いてから数日後」、気温が上がる晴れた日の午前中〜昼頃に、冷水ではなく室温程度(ぬるま湯)の水を少量与えます。

休眠・衰弱している根に肥料を与えると、吸い上げられず肥料焼けを起こして致命傷になります。肥料は春まで一切与えないでください。

寒さ(凍傷)と根腐れの見分け方

どちらも「黒くふにゃふにゃになる」という共通点がありますが、「発生のスピード」「変色が始まる場所」で見分けることができます。

チェック項目寒さ(低温障害・凍傷)根腐れ(過湿による窒息)
症状が出る速度一晩〜数日で急激に全体が黒ずむ(急性のショック)数週間〜1ヶ月以上かけてじわじわ進行する
変色が始まる場所冷気に触れた外側の葉や、新芽・薄い葉全体が一気に黒く下垂する下葉や古い葉の「先端・フチ」から黒褐色に変色し始める
葉の質感水分が抜けてしなびる、または水っぽく半透明に透けて黒ずむ水分を吸いすぎてぶよぶよ・ぐじゅぐじゅとふやける
土・根元の状態土が乾いていても発生する(株元はしっかり硬い場合が多い)土が長期間湿ったまま乾かない。根元から腐敗臭がする
発生する季節冬(12月〜2月頃)や季節外れの寒波年間を通して発生(特に梅雨や冬の過湿時)

冬場に「葉が黒くなってきたから元気づけよう」と水やりや肥料を与えてしまい、低温障害に根腐れを併発させて完全に枯死させる場合が多いです。

つまり低温で弱ってダメージを受けて、そこに低温で根が給水しないのに水やりをすると低温と根腐れが両方発生します。

冬に黒くなったら、水をあげるのではなく部屋を暖かくして土を乾かすのが最優先です。

害虫被害(ハダニ・カイガラムシ等)

ハダニ

ハダニは乾燥した環境を好み、葉裏にクモの巣状の極小の糸を張って吸汁します。放置すると葉がかすり状に白抜けし、次第に茶〜黒褐色に枯死します。

  • 物理的に洗い流す(シャワー)
  • 薬剤の散布

ハダニは水に非常に弱いです。鉢を浴室や屋外に運び、葉の裏側を中心に強めのシャワーで洗い流すのが最も手軽で効果的です。

数が多い場合は、市販の殺虫殺菌剤(ベニカXファインスプレー)や、食品成分由来で室内でも使いやすい粘着くんロハピなどを葉裏までムラなく吹きかけます。

※ハダニは薬剤耐性がつきやすいため、同じ殺虫剤を連続使用せず、複数の系統をローテーションするか水洗いを併用します。

カイガラムシ

茎や葉の付け根に白〜茶色の米粒状の殻をかぶって固着します。吸汁して樹勢を奪うだけでなく、甘い排泄物を出して「すす病(黒い粉状のカビ)」の直接原因になります。

  • 物理的にこすり落とす
  • 幼虫期・仕上げの薬剤散布

成虫はロウ状の硬い殻で覆われており、農薬のスプレーを弾いて効きません

古い歯ブラシ爪楊枝、または濡らしたティッシュを使い、株を傷つけない力加減でこそぎ落とします。

目に見えない幼虫には殺虫剤が効きます。こすり落とした後、浸透移行性のある殺虫剤(オルトランDX粒剤を土に混ぜる、またはベニカXネクストスプレーの散布)で根絶を目指します。

私は「MY PLANTS 虫からやさしく守るミスト」を爪楊枝で虫全体を除去したあとで葉の裏まで全体的に吹きかけて仕上げしています。

すす病対策

葉の表面に炭のような黒い粉が付着している場合、それは「すす病」です。

  • ぬるま湯で湿らせた柔らかい布やキッチンペーパーで、黒いカビを優しく拭き取ります。
  • 害虫を駆除して排泄物がなくなれば、カビの栄養源が断たれるため自然と広がらなくなります。
  • 葉全体が黒く覆われて光合成ができなくなっている葉や、傷みが激しい葉は葉柄ごと切り落とします。

ハダニもカイガラムシも「乾燥」を好みます。霧吹きで葉の表面だけでなく「裏側」や「茎の付け根」にもしっかりは水で水を吹きかけることで、発生を劇的に抑えられます。

空気がよどむと害虫が定着しやすくなります。サーキュレーターを稼働させ、常に微風が通る環境を作ります。

ホコリが溜まるとハダニの温床になります。月1〜2回、濡れタオル等で葉のホコリを拭き取るだけでも高い予防効果があります。

葉が黒く汚れているのに気づいたら、ティッシュで拭き取ってみてください。ティッシュに黒いススや黄色い液が付着したり、ポロポロと小さな塊が取れる場合は「害虫(すす病)」のサインです。

風害(エアコン直風による極度の乾燥)

エアコンの直の風は熱すぎ、冷たすぎの風が乾燥して強く植物に当たるので直の風を当てないようにしましょう。

それについて書いた以下の記事もご覧ください。

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風を送るときはある程度部屋に行き渡った空気をサーキュレーターで撹拌して葉っぱ1〜2枚がユラユラ揺れるくらいを目指しましょう。

まとめ

今回はモンステラの葉っぱが黒くなるというときの原因と対策を解説しました。

だいたい根腐れか葉焼けの場合が多いですが、その他にも葉が黒くなる場合があるのでよく観察しましょう。

目次