今回は観葉植物を冬越しさせる時に適切に植物育成LEDライトを使うのはどうでしょうかという話です。
なぜ冬にライトを使うのか
太平洋側の関東かそれより南の地域なら晴れが多いのであまり心配ないのですが、そうでない地域、例えば北陸かそれより北の日本海側だと日照不足の心配があります。
せっかく観葉植物を育てたいのに、寒さに強い陰性植物しか育てられないのは楽しみが減ってしまいますよね?
そこで冬の日照不足を補う目的で植物育成ライトを利用するのはどうでしょうかという話をこれからしていきます。
植物育成LEDライト
今は低消費電力の植物育成LEDライトが簡単に手にはいるのでそれを利用すると良いでしょう。
LEDは蛍光灯より消費電力が低いので電気代の負担も少ないですよ。
植物育成LEDライト
我が家で使っているのはUNDERDOG NURSERYというメーカーの植物育成LEDライトです。
なぜ普通の白色LED電球を使わないのかという話ですが、光の波長が関係しています。
一般的な白色LEDは青が強くて赤が弱い傾向にあります。
参考:シーシーエス株式会社, 自然光LEDの特長①
これは一般的な白色LEDが白色光を作り出すときに青色LEDのみを使っていることと関係しています。
一般的な白色LEDは青色光が当たると黄色に発光する蛍光体というものを利用します。
青色と黄色を足すと白になるので、これで白色の光にしているのです。
すると当然青が多くてその他が少なくなります。
これに対して植物育成LED電球というのは、まんべんなく色々な波長を含んでおり、植物が特に利用する赤と青の光を照射できることに加えて、白色光なので、植物工場のようにピンクのLEDでいかにも植物を育てています、みたいな感じにならず自然な感じで植物を照らすことが可能です。
10Wの植物育成ライトの照射距離とLux(ルクス)の実験値
我が家はUNDERDOG NURSERYの植物育成ライトを採用したわけですが、本当は24WのBRIMの製品が良かったです。
ではなぜUNDERDOG NURSERYのライトを選んだのか。
それは「ワット数」の違いです。
BRIMの方が2.4倍電気を消費します。その分明るいのは当然なのですが、電気代が心配でビビって10WのUNDERDOG NURSERYにしました。
そこで今回は10Wの植物育成ライトが照射距離でどのくらいのルクスになるのかというのを実際に以下の照度計で測って、なんとなく感覚がつかめるようにします。
それでは早速計測結果を掲載していきます。光源から直線で距離を測ってそのときのルクスを計測しました。
- 3cm:100kLux(100000Lux)
- 20cm:50kLux(50000Lux)
- 40cm:10kLux(10000Lux)
- 60cm:7000Lux
- 80cm:3500Lux
- 100cm:2300Lux
- 120cm:1500Lux
観葉植物に必要な光量
ライトの種類や植物との距離によって必要な光量が変わるため、一概にお伝えはできませんが、基本的に最低1000〜1500lxは必要とされています。
そもそも1000〜1500lx以下では植物が光合成をし始めないので注意しましょう。
AND PLANTS, 観葉植物がライトで育つ理由|おすすめと育てるポイントについて
なお強すぎる光は葉焼けの原因になります。一般には30,000Lux(30kLux)以上で起きやすいとされているので、最低でもライトから40cm〜50cmくらいの距離を保ったほうが無難でしょうね。
10WのLEDでこれです。じゃあ20Wクラスだとどうなるかですが、以下の情報を参考にします。だいたい10Wの結果の1.5倍くらいになると考えていいでしょう。
10WLED ランプから植物まで 10cm で 15,000 lux、20 ㎝で 7,000lux、30 ㎝で 3,000 lux
20WLED ランプから植物まで 10cm で 25,000 lux、20 ㎝で 10,000 lux、30 ㎝で 4,000 lux
農林水産省 全国鉢物類振興プロジェクト協議会 有限会社 緑花技研, 屋内緑化マニュアル 光に配慮した新たな屋内緑化の薦め
20Wクラスの植物育成ライトも多いので参考にしましょう。まあ上のUNDERDOG NURSERYの10Wライトの結果はもう少し高めの照度になるので、ライトの種類にもよります。
20Wでも40cmくらいは光源から離した方が無難ですね。
ライト直下なら10Wタイプでも120cmで1500Lux程度出るので、結構10Wでも使えます。
それでも、もし広範囲を明るくしたいなら20WクラスのLED電球を使うといいんじゃないでしょうか。
10時間くらい照射するのが目安
以上のことを踏まえ、「全国鉢物類振興プロジェクト協議会」さんの経験、知見から光補償点より少し強い光が1日10時間当たれば枯れずに育つと考えて、[光補償より少し強い照度lux]×[10時間]の値を、植物生育に必要最低限な目安となる数値(最低必要累計照度hlux)として提案されています。
TRi TERASU, 室内での植物育成に必要な植物育成ライトの光の量や種類、時間 とは
まあ10時間くらい照射すればいいんじゃないでしょうか。
もうひとつの可能性が、「生物時計」の狂いです。人間も植物も、太陽が昇って沈む一日のリズムに合わせて生きています。つまり、夜が暗くなることに合わせて効率的に生きるしくみを持っています。そして、このリズムをコントロールしているのが生物時計というしくみです。2、3日の間、光が来なくても、大きな影響はないようになっていますが、今回の実験のように3週間も光にあてつづけると大きな狂いが出てくる可能性があります。その場合、光合成で効率的にエネルギーをつくることができなくなります。
井澤 毅(農業生物資源研究所), 一般社団法人日本植物生理学会, 植物って夜も光を当てたほうがいいの?
植物にも夜が必要と考えられ、その意味でも10時間くらいがちょうどよいでしょう。
まとめ
今回は観葉植物を冬越しさせる時に適切に植物育成LEDライトを使うのはどうでしょうかという話でした。
特に冬は日照時間が減り、曇りや雨や雪の日が増えるので、そのときの光を補う意味で植物育成ライトを使うと不安が一つ減るでしょう。
