MENU

モンステラを根腐れから復活させる方法

今回は根腐れしたモンステラの復活に関する解説です。

旅行行くなら楽天トラベルがおすすめ!

 

旅行中の植物のお世話は以下で自動化しましょう。

あわせて読みたい
旅行中に観葉植物のお世話はどうする? 今回は旅行中の観葉植物のお世話について解説します。 植物が心配で旅行に行きにくい 私は年数回家を空けますけど、そのときに植物をどう維持するのかというのは悩みま...
目次

本当に根腐れかの見分け方

まず本当に根腐れしているかの確認です。

STEP
地上部(葉・茎)のチェック
  • 下葉から全体へ黄色や茶色に変色している
  • 水をあげているのに葉や茎にハリがない(ぐったり垂れている)
  • 株元(茎の根元)を触るとブヨブヨしている

正常な新陳代謝による枯れは最下葉1枚程度ですが、複数枚が一気に黄変したり、黒っぽいシミが広がる場合は根腐れの疑いがあります。

根が傷んで水分を吸い上げられなくなると、水切れと同じように萎れます。「水やり直後なのに数日経ってもピンと立たない」状態は典型的なサインです。

健康なモンステラの茎は硬く締まっています。指で軽く押して柔らかい、あるいはグラグラと安定しない場合は腐敗が地際まで進行しています。

STEP
土と鉢のチェック
  • 水やり後、1週間以上経っても土が湿っている
  • 土や鉢底から異臭がする
  • コバエが湧いている、土の表面に白カビが生えている

土が湿り続けるのは土中の水分が停滞し、酸欠を起こしている状態です。

鉢に鼻を近づけたとき、ドブのような腐敗臭やツンとするカビ臭がする場合は土中で菌が繁殖しています。

コバエやカビは常に土が過湿状態にある証拠です。

STEP
根のチェック(鉢から抜いて判定)

STEP1と2で根腐れの疑いが強い場合は、株を鉢から引き抜いて根の状態を確認します。

状態健康な根根腐れを起こした根
色白〜淡い黄色、薄い茶色黒〜濃い茶色に変色している
感触硬くハリがあり、引っ張っても千切れないブヨブヨ・スカスカで、触ると皮がズルッと剥ける
臭い清潔な土や植物特有の青い香り腐敗臭・ヘドロ臭がする

ここから以下のように程度別に対処します。

  • 黒い根が一部だけある:腐った根を清潔なハサミで元から切り落とし、水はけの良い新しい無機質主体の用土へ植え替えます。
  • 根がほぼ全滅・株元まで柔らかい:根からの吸水は望めません。腐った部分をすべて切り戻し、生きている硬い茎や「気根」を残して水挿し(水耕栽培)・茎伏せに切り替えて発根を待ちます。

根腐れからの救出方法

必要な道具

  • 清潔なハサミ・刃物: 雑菌混入を防ぐため、事前にライターの火で炙るか消毒用エタノールで拭いておきます。
  • 新しい用土と鉢(土植えルート): 水はけの良い無機質メインの土(観葉植物専用培養土、赤玉土+鹿沼土など)と、根の量に合わせた一回り小さな鉢。
  • 清潔な水と容器(水挿しルート): ガラス瓶やプラカップなど。
  • 活力剤(任意): メネデールなど(※肥料は厳禁)。

健康な根が3割以上残っている場合(土への植え替え)

健康で白い根がしっかり残っていれば、腐敗部位を取り除いて新しい土へ植え直します。

STEP
株を鉢から引き抜き、古い土を落とす

株を優しく引き抜き、手で揉みほぐしながら古い土を落とします。落ちにくい場合はバケツに張った水の中で根をゆすぎ、根全体の様子を見やすくします。

STEP
黒く変色・軟化した根を完全に切り落とす

消毒したハサミを使い、黒色や茶色に変色した根、触るとフニャフニャした根を健康な組織のキワまで切り落とします。少しでも腐敗部分が残ると再発するため、迷ったら切り落とすのが鉄則です。

STEP
葉の枚数を減らして蒸散を抑える

根の量が減ると吸水力が大幅に落ちます。黄色くなった下葉や傷んだ葉を切り落とし、葉の数を2〜3枚程度に減らして株の負担を軽くします。

STEP
水はけの良い新しい土に植え付ける

元の鉢より一回り小さい鉢(土の過湿を防ぐため)を用意し、新しい清潔な土で植え付けます。古い土の再利用は菌が残っているため避けます。

STEP
初回のみしっかり水やりし、明るい日陰で管理する

鉢底から流れ出る水が透明になるまでたっぷり水を与え、その後は風通しの良い明るい日陰(直射日光NG)で安静にさせます。土の表面がしっかり乾くまで次の水やりは控えます。

根が全滅・株元まで腐っている場合(水挿し・再発根・茎伏せ)

土に植えても水分を吸えないため、生きている硬い茎と気根を活かして水の中で発根させます。あるいは茎伏せにしてもいいです。

「根腐れ=終わり」ではありません。節さえ生きていれば、茎を小分けにして複数の保険をかけられます。

STEP
腐った根元をスパッと切り戻す

茎の根元が茶色くブヨブヨしている場合、断面に黒ずみが一切なくなるまで、硬く健康な緑色の部分で切り戻します。

STEP
節(ノード)と気根を確認する

モンステラは「節」または「気根」から新しい根を出します。気根と節が必ず1つ以上含まれる長さに茎を切り分けます。気根があったほうが回復が早いですが、気根はなくても節があれば新芽と根は出てきます。

新芽は節から出るので、節が生きていれば再起は可能です。

このとき普通であれば「葉っぱ+節」(トップカット)と「節だけ」(ミドルカット)に切り分けられます。

根腐れでやる回復方法は「トップカット」と「ミドルカット」です。詳細は以下の記事もご覧ください。

あわせて読みたい
モンステラの気根だけ切る・埋める・増やす・水挿しどうやる? 今回はモンステラの気根だけ「切る・埋める・増やす・水挿し」という話題の解説です。 気根だけを切っていいのか 気根は放っておくとどこまでも伸びていきます。 これが...

ミドルカットは「茎伏せ」です。以下のような感じで発根・発芽を待ちます。

茎伏せについては以下の記事でも詳細に解説しています。

あわせて読みたい
モンステラの茎伏せにメネデール【効果と使い方】 今回はモンステラの茎伏せにメネデールを使うときのメリットや使い方を解説します。 メネデールの効果 二価鉄が効く メネデールとは鉄イオンを二価鉄の形で供給する植物...
STEP
気根・切り口を水に浸ける(トップカットの場合)

清潔な容器に水を張り、気根と切り口が浸かるようにセットします。葉が水没すると腐敗の原因になるため、水に浸かる葉はあらかじめカットします。

気根の性質は以下の記事で解説しています。

あわせて読みたい
モンステラの気根を切ってしまった…状況別対応方法 今回はモンステラの気根を切ってしまったというときにどうするのがいいのかという解説です。 気根が切れても慌てない 気根が切れても地中に根があって、葉っぱがちゃん...
STEP
水は毎日交換し、明るい日陰で管理する(トップカット)

水中の酸素不足と雑菌繁殖を防ぐため、水は毎日(最低でも2日に1回)新しい水道水に交換します。薄めたメネデールを入れると発根が促されます。

STEP
根が5〜10cmほど伸びたら土へ戻す

水挿しから2〜4週間ほどで白い新根が伸びてきます。根がしっかり分岐して伸びたら、水はけの良い土へ植え替えます。

注意点としては「肥料は与えない」「直射日光はダメ」というのを守ってください。

肥料は根が十分でないときは株を痛めます。

また直射日光がダメなのは、根が動いていないので水を吸えず、蒸散ができないので光合成もできず、光合成できないと大量の光エネルギーを処理できず、溢れた光エネルギーが活性酸素を大量に生み出し、それが細胞を攻撃して葉を枯らすからです。

そもそも直射日光はモンステラには正常な状態でも過剰なのでレースカーテン越しの明るい日陰くらいで管理してください。

処置後〜通常期(回復状態)までの管理

根腐れに対する処置のすぐ後は通常の管理ではまた株がダメになるので以下のように管理します。

水やりのタイミング

初回(植え付け直後):植え替えを終えたら、鉢底から流れ出る水が透明になるまでたっぷり与えます。土と根の間の隙間を埋め、微塵(みじん)を洗い流す役割があります。受け皿に溜まった水は必ず捨ててください。

2回目以降:「土の内部まで完全に乾いてから」与えます(目安として夏場で約7〜10日後、春・秋なら10〜14日後)。表面だけでなく、土中に割り箸や指を3〜4cm挿して湿り気がないことを確認するまで追加の水やりは控えてください。根が減っているため土の乾きは通常より格段に遅くなります。

葉水:根から吸水できない分、葉からの過度な水分蒸散を抑えるため、霧吹きによる葉水は毎日1〜2回行います。葉の裏からもシュシュッとかけます。葉の裏の気孔から水分が供給されます。また葉の裏につきやすいハダニの除去にもなります。葉の表もホコリ除去とか葉っぱ周りの湿度上昇の意味があるので、両面にかけましょう。

肥料を控えるべき期間

  • 控える期間:最低でも1ヶ月〜1ヶ月半(新芽が動き出すまで)
  • 控える理由(浸透圧障害):傷口が塞がっていない根や弱った根に肥料を与えると、土中の肥料濃度が高くなり、浸透圧によって根の中の水分が土へと吸い出される「肥料焼け(脱水症状)」を起こして枯死します。
  • 解禁のサイン:新しいドリル(新芽)が展開し、根がしっかり活着したことを確認してから、まずは規定倍率より薄めの液体肥料から徐々に再開します。
  • 活力剤の扱い:肥料(窒素・リン酸・カリ)は厳禁ですが、発根を促す活力剤(メネデール)は植え替え初回の水やりから薄めて使用して問題ありません。ただしリキダスなどの色々入っている活力剤は新芽が出てからのほうが安全です。メネデールは鉄イオン主体で余計なものが入っていないので比較的安心です。

置き場所の環境

項目理想的な条件避けるべきNG条件
日当たり明るい日陰(半日陰)
レースカーテン越し、または直射日光が入らない明るい室内(1,000〜2,000 lux程度)
直射日光(活性酸素による葉焼け・細胞死)
真っ暗な部屋(光合成が完全に止まり発根しない)
風通しやわらかな空気の動きがある場所
サーキュレーターの首振り・弱運転(壁や天井に当てる)
エアコンの直風(極度の乾燥で葉が枯死)
完全な密閉・無風(土が乾かずカビ・嫌気性菌が繁殖)
温度20°C〜25°C(安定した室温を維持)15°C以下(活動が停止して発根が止まる)

冬はこの条件を満たしにくいので以下の記事も参考にしてみてください。

あわせて読みたい
モンステラを冬に増やす方法:道具と装置必須です 今回はモンステラを冬に増やす方法を考えてみたいと思います。 モンステラを増やす方法と必要温度・湿度 モンステラを増やす方法は主に3つあります。 トップカット ミド...

そもそもなぜ根腐れしたのか:救出の後で分析しましょう

モンステラが根腐れを起こす直接的な本質は、「土中の酸素欠乏(窒息)による根細胞の壊死」と「嫌気性菌(腐敗菌)の増殖」です。

水分そのものが根を溶かすのではなく、過剰な水分によって土の中の空気が追い出され、呼吸できなくなった根が死滅して菌に分解されることで起こります。

だいたいのことは以下の記事でまとめているのでそちらを見れば全体像がわかるのですが、ここでも大まかに解説します。

あわせて読みたい
モンステラの水をやりすぎる…判断とコツ 今回はモンステラの水をやりすぎるという話題に対して、どうやって水のやりすぎを判断するのか、やりすぎない水やりはどうやるのかという話をします。 水やりのしすぎは...

土が乾く前の連続的な水やり(過湿)

「土の表面が湿っているのに毎日決まった量を与える」といった機械的な水やりです。

水やりは「植物に水分を与える」と同時に「鉢内の古い空気を押し出し、乾く過程で新鮮な空気を取り込む」換気の役割も持ちます。

土が乾かないまま水を足し続けると、土中が常に酸欠状態になります。

受け皿の水を放置している

鉢底から流れ出た水を受け皿に溜めたままにすると、鉢底穴が塞がれて空気の出入りが完全に遮断されます。

毛細管現象で鉢底から常に水が吸い上げられ、鉢の底層がヘドロ化して下層の根から腐ります。

土の水はけ(排水性・通気性)が悪い

微粒子が詰まった土や、保水性が高すぎる園芸用土、経年劣化で団粒構造が崩れて泥状になった古い土は、水が抜けず空気の層が作れません。

モンステラのような着生植物は本来、樹木に根を張り空気に触れる環境を好むため、土中の通気性不足に極めて脆弱です。

株に対して鉢が大きすぎる

「大きく育てたい」と小さな株を巨大な鉢に植えると、土全体の体積に対して植物が吸い上げる水分量が少なすぎます。

その結果、中心部の土が何週間も乾かず、常時過湿となって根が窒息します。

土が乾くのは根が水を吸い上げるからだ、というのを忘れないようにしましょう。

風通し不足・日照不足による蒸散の停滞

閉め切った無風の室内や暗い部屋では、植物の光合成と蒸散がほぼ止まります。

植物が水を吸い上げず、土の表面からの蒸発も起きないため、土の乾燥スピードが極端に遅くなり酸欠が長引きます。

「葉っぱ1〜2枚がゆらゆら揺れる」くらいの風を当ててあげましょう。DCモーターのサーキュレーターなら消費電力を抑えて風を送れるので便利です。

冬場に根腐れが激増する

気温が15°C(特に10°C)を下回ると、熱帯植物であるモンステラは休眠・半休眠状態に入り、生理活性が急激に落ちます。

  • 吸水量が激減する: 葉からの蒸散も根からの吸水もほぼ止まるため、夏と同じペースで水やりをすると土が何日も乾きません。
  • 根の免疫低下: 低温で細胞の代謝が落ちているため、土中のカビや嫌気性細菌の侵入に対抗できず、容易に腐敗が進行します。

根腐れしないための管理

以上を踏まえて根腐れを防止する管理は以下のようになります。

  • 「乾湿のメリハリ」をつける: 土の表面だけでなく、指先や割り箸を数cm挿して内部まで乾いているのを確認してから、底から抜けるまでたっぷり与える。
  • 受け皿の水はその都度捨てる: 水やり後、鉢底から落ちきった水は必ず破棄する。
  • 通気性の高い用土を使う: 赤玉土、鹿沼土、軽石、パーライトなどをブレンドした無機質寄りの水はけの良い土を選ぶ。
  • 風を動かす: サーキュレーター等で空気を循環させ、蒸散と土表面の気化を促す。

まとめ

今回は根腐れしたモンステラの復活に関する解説でした。

条件はありますが、復活させる方法はあるにはあるので、節が生きているなら再起できるよう対処しましょう。

目次