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観葉植物の日当たり悪い…対策は?植物育成ライトと太陽光発電の組み合わせ

今回は観葉植物の日当たりが悪いときの対策として植物育成ライトと太陽光発電の組み合わせはどうでしょうか、という話をします。

目次

日当たりが悪い時の対策

大きく2つあります。

  • 日当たりが悪い場所でも育つ品種を選ぶ
  • 日当たりが必要な品種に植物育成ライトを使う

日当たりが悪いならそこでも育つ品種を選べば室内に緑を導入できます。

しかしながらそうなると導入できる品種がかなり限定されてしまいます。

観葉植物というのは熱帯や亜熱帯原産のものが多く、その中には光をたくさん必要とするものも多くあります。

昨今の住宅事情として「道路に面したリビングに大きな窓を導入しない」という家庭が増えています。

防犯上の理由や、「生活の中心であるリビングの中を道路からジロジロ見られたくない」という家庭が増えているからでしょう。

リビングは屋根に取り付けたソーラーパネルの電気で照明を使って明るくすればいい。そういう考えも一理あります。

しかしながらそうなると観葉植物が必要とする窓辺の光がなくなってしまうので、観葉植物を室内に導入できません。

そこで「植物育成ライト」を太陽光発電の電気で稼働させるというのが対策になります。

昨今の植物育成ライトはかなり性能がよく、太陽光の波長にかなり近いものも発売されており、しかもLED照明なので消費電力もそれほど高くありません。

太陽光発電を利用した植物育成ライトによる観葉植物の育成はまさしく「光エネルギーの移動」です。

屋根の光エネルギーを電気に変換してそれをライトで光エネルギーに戻して植物に供給します。

効率は光を直接利用するよりは落ちますが、防犯やプライバシーの問題を大窓の省略で解決しながら、植物も育成できるので選択肢としてありなのではないかと思われます。

屋根に売電できるほどの「3kW」「4kW」くらいの太陽光パネルを乗せている場合植物育成ライトが必要とする電気量というのは微々たるものです。極端な話、100Wくらいのポータブル電源用のパネル一枚とポータブル電源1台という組み合わせでも十分用途としては足ります。

そこで今回は以下の構成で解説します。

  • おすすめの植物育成ライト
  • 屋根のソーラーパネルのおすすめ
  • ポータブル電源と100Wパネルの組み合わせのやり方

この3点に関して解説していきます。

おすすめの植物育成ライト

求められる性能

まずどんな植物育成ライトを使えばいいのかという話から始めます。

色々な植物育成ライトが販売されていますが以下のような特徴をもつライトを選びましょう。

  • 色は白色光
  • 波長は太陽光に近いもの
  • 25,000Lux以上の出力

まず植物育成ライトには赤と青のLED電球が多く搭載された「ピンクっぽい光」の製品と「白色光」の製品があります。

さらに白色光タイプには「太陽光の波長を模したもの」と「とにかく白色光にしただけのもの」が存在します。

植物育成ライトにピンクっぽい光を利用する理由としては、植物が光合成するときの利用波長が関係しています。

光合成するときに光を吸収する色素が葉にあるのですが、これの多くは「赤」と「青」の波長を利用します。光の三原色は赤と青と緑ですから、緑を省いて赤と青だけの光に照明のコストを全振りすれば緑の波長を作るコストが減るので効率的というのがあります。

ピンクっぽい色は赤と青の光を合成すると得られます。ただこのピンクっぽい光は観賞用としては当然ながら微妙です。鑑賞を気にしなくて良い植物工場とか生産農家のビニールハウスでの利用が適しています。

白色光タイプでも赤と青の光は含まれているので鑑賞性に優れる白色光タイプを選びましょう。

また白色光タイプの出力波長も重要です。白色LEDライトは青のLEDの光に蛍光体という特定の光を出力する物質を当てて色を合成して白を実現しています。一般には黄色の蛍光体を使います。黄色は赤と緑を合成した色なので、これに青を当てれば白になります。

通常の白色LEDの出力波長は青が当然多く、黄色が多めで緑と赤がそれなりみたいな波長となります。

参考:シーシーエス株式会社, LEDはここまで自然光に近づいた 太陽光に極めて近いシーシーエスの「自然光LED」

これでもそれなりに育ちますが、より良いのは太陽光に波長分布を近づけたタイプです。緑や赤の波長も光合成では利用されるので波長のバランスが良いほうがうまく光合成できるのです。

またライトの光量も重要です。いくら波長が理想的でも肝心の光量がある値以上でないと光合成はうまく行えません。

一般に観葉植物に最低限必要な光というのは求められていて、500Luxくらいが光補償点である観葉植物も結構あります。

参考:農林水産省, 最低照度係数によりグループ区分した植物の特性一覧

しかしながら最低限枯れない光量(葉が吸収する炭酸ガスの量と植物の呼吸によって放出される炭酸ガスの量が等しくなる光量)であるため、これ以上の光量がないと生育はうまくいきません。

目安としては理想は光をあまり必要としない陰性植物なら15,000Lux程度、光がたくさん必要な陽性植物なら25,000Lux程度と言われています。

参考:農林水産省, 屋内緑化マニュアル 光に配慮した新たな屋内緑化の薦め 表-1より

我が家の日の当たる窓辺でレースのカーテンがないガラス越しの太陽光を照度計で計測したとこころ50,000〜60,000Lux程度だったので、やはり25,000Luxくらいは植物育成ライトの出力としてほしいですね。

陰性植物の場合光が強すぎると葉焼けするので、出力を調整する(葉とライトの距離を遠くする・出力の小さなライトを使うなど)必要があるので注意しましょう。

ただ今回の話では陽性植物を室内で育てるというのがメインテーマなので、25,000Luxくらいの出力のライトがほしいですね。

おすすめの植物育成ライト

おすすめは以下の製品です。

この製品は太陽光の波長を模して作られたLEDライトです。緑や赤の波長も強化されています。

どちらも消費電力は22Wとなっています。

価格はGL-Aが3,864円、HASU38が5,698円(2025年2月24日のAmazon価格)となっています。

ライトから30cm地点でのLuxがGL-Aが74,798Lux、HASU38が120,474Lux、50cm地点でのLuxがGL-Aが25,612Lux、HASU38が41,832Luxとなっています。どちらも広角照射対応で、より広範囲に照射できます。

陽性植物の理想的な照度が25,000Lux程度だったので、GL-Aでもそれなりに有効と思われます。

HaruDesignからは植物用のライトスタンドも販売されています。

ライト高さも調節可能なので、インテリアとしてライトを使いたいときは選択肢になるのではないでしょうか。

屋根にソーラーパネルを乗せられるならそれが一番いい

今回のメインテーマである植物育成ライトを太陽光発電で稼働させるという内容。

屋根に乗せる太陽光発電の自家消費で植物育成ライトをつけるにはどのくらいの出力のパネルを屋根に乗せる必要があるのか。

エアコンを使用するなど家庭の電力のほとんどを太陽光発電の電気でまかないたいなら4人家族で4kW〜5kW程度あると良いとされています。

また、一般家庭の消費電力をカバーできる出力は、4kW~5kW程度になります。

エコでんち, 太陽光パネルは一般家庭で何枚必要?出力や発電量、費用についても解説

6畳用のエアコンの暖房時の消費電力が1.5kWくらいです。

RAS-X22Mの消費電力は、暖房時「110W~1,490W」、冷房時「115W~900W」です。

日立, エアコンの電気代について知りたいです。

4kWのソーラーパネルの効率を7割としても、2.8kW程度発電するので、エアコンに消費した余りが1.3kWあるので、0.022kW程度の植物育成ライトなら10個つけても0.22kWとなり、十分まかなえるでしょう。

しかも太陽光発電のデメリットである「昼間しか発電しない」という問題も植物育成ライトなら問題になりません。

植物が光を必要とするのは太陽が出ている日中だけなので、太陽光発電が稼働している間だけライトがつけばいいのです。

それで家庭の電気代の削減にもなるので、導入を検討している場合は4kWくらいの出力のものを考えるといいんじゃないでしょうか。このあと解説するポータブル電源とソーラパネルの組み合わせだと、ベランダとか庭にソーラーパネルとバッテリーを出して充電する必要があるので、せっかくリビングの窓を省略してプライバシーを保っているのに逆にご近所で目立ってしまうという欠点があります。

それなら屋根にソーラーパネルを乗せたほうが現実的だと思われます。

以下見積もりサイトの選択肢の一つであるソーラーパートナーズという会社です。

住宅用太陽光発電のNo.1見積りサイト【ソーラーパートナーズ】

中間業者を省くことで低コストを実現しているそうです。見積もりサイトは他にも色々あるのでお好きなサイトで見積もりをしてみるといいと思います。

また「晴れの日しかこの手法は使えないよね」というときはこのあと解説するポータブル電源を一台購入するといいかもしれません。

自家消費中は家中のコンセントに太陽光発電から給電されますので、太陽が出ていて発電しているときに家のコンセントでポータブル電源を充電すれば太陽光の電気を高額な家庭用蓄電池を導入せずに溜めておくことが可能となり、曇が2日続くなんてときもポータブル電源の電気で植物育成ライトを稼働できます。

ポータブル電源と100Wパネルの組み合わせのやり方

屋根にソーラーパネルを乗せられるならそれが一番いいのですが、4kWくらい乗せると価格も140万円くらいかかるので気軽ではありません。

そこでポータブル電源とそれを充電できるくらいのソーラーパネルの組み合わせはどうでしょうかという話をします。

結論から言うと、植物育成ライトを8時間動かすなら500Whくらいの容量のポータブル電源が一台と100Wくらいの太陽光発電があると理想的です。

22Wの出力は理論値なので、ポータブル電源でのAC出力への変換効率を考慮すると22Wの家電を80%の変換効率で使うとして、そのときの消費電力は22÷0.8≒28Wとなります。28Wを8時間使うとして、28[W]✕8[h]=224Whくらい。

ただ250Whくらいのポータブル電源をゼロ%から100%まで毎日使うと劣化も激しいので、500Whくらいのバッテリーを50%くらい毎日使うくらいがいいでしょう。

バッテリーとパネルのセット販売もあります。

100Wパネルの効率はだいたい7割程度なので、日光が当たったときの出力を70Wとすると、朝10時から午後3時くらいの5時間程度晴れると仮定して70[W]✕5[h]=350Whとなり、224Whを超えるので十分と思われます。

普通に考えるとソーラーパネルによる充電とバッテリーのAC出力を別々に行う必要があるのではないか、と思うかもしれませんが、Jackeryのポータブル電源はソーラーパネルで充電しながら電化製品を使っても問題ありません。

ソーラーパネルで充電しながらポータブル電源を使用しても問題ないか?

はい、問題ございません。

Jackery, ソーラーパネルで充電しながらポータブル電源を使用しても問題ないか?

これにより、晴れている間はソーラパネルで充電しながら、室内では植物育成ライトを使うという使い方ができます。

もちろん晴れていないときは残ったバッテリーの電気を使えばいいだけです。Jackeryの600Plusなら632Whあるので、一日ごとに晴れと曇りを繰り返しても2日は使える計算になります。

なんとなく使い方はイメージできますよね。

600Plusはリン酸鉄リチウムイオン電池搭載で4000回充放電を繰り返せます。(「※4000回使用後も工場出荷時の70%を電池残量を維持します。」カタログより)約10年毎日使用し続けられる計算です。

また最近のポータブル電源は「急速充電」を売りにしている製品が多く、入力電力が1200Wとか1500Wの製品も多いです。

これは諸刃の剣で太陽光発電の自家発電で上でやった試算ではエアコン稼働中に4kWの太陽光発電が発電する電力の余りが1.3kW程度と言いました。

すると急速充電の入力電力が大きい1500W入力のポータブル電源を使って急速充電すると電力が足りなくなり、足りない分を電力会社から買うことになり本末転倒になります。

その点をJackeryのポータブル電源は考えており、以下の3モードでACコンセントから充電可能です。

  • 静かな充電モード:約180W(フル充電まで約3時間)
  • 高速充電モード:約480W(フル充電まで約1.7時間)
  • 緊急充電モード:約650W(フル充電まで約1時間)

出典:パワーバンクス, 【レビュー&体験談】Jackery ポータブル電源 600 Plus これ一台で停電の苦痛が激減!

通常使用する高速充電モードでも1.3kWは超えないのですが、完全に晴れてはいない晴れ時々曇りのときなんかは静かな充電モードで薄く発電した電気を長時間使って充電するみたいな使い方をすれば太陽光発電の電気を余すこと無く利用可能となります。

なお1kWhくらいの大容量ポータブル電源にはAC充電の速度を変えられる機能がある製品も存在して、有名企業であるEcoFlowの製品には多く搭載されています。AnkerとかBluettiにはそのような製品が少ない印象です。屋根上の太陽光発電の余剰電力でAC充電するならJackeryかEcoFlowの製品でアプリで充電速度を変えられるもののほうがいいと思います。

どちらの企業も最近発足した「一般社団法人日本ポータブル電源協会」の正会員で安心です。

さらなる懸念として「いや、会社に行くのに家を出るのが7時くらいだから7時にセットして家を出たら日が出てくる9時くらいまでの間に太陽光パネルが発電しないから、2時間無駄に買電しなきゃいけなくなってダメでしょ」という声も聞こえてきそうなので、その対策も記しておきます。

結論としては「タイマー付きコンセント」で解決するはずです。

タイマー付きコンセントの「入」の時間を9時頃に設定して16時で切にするように設定すれば、日の当たり始める9時くらいにポータブル電源のAC入力が稼働するので太陽光パネルが発電している時間帯に充電を開始できます。

上のリーベックスよりもう少しオシャレにしたいならスイッチボットのコンセントを使うといいかもしれません。

なお急速充電はオフにしないと機種によっては危ないです。大抵のタイマー付きコンセントの利用電力の最大値は1500Wなので、急速充電で1500W使うような大容量タイプのポータブル電源は容量オーバーになり危険です。

…ここから下は私の個人的な感想です。

ソーラーパネルとポータブル電源の組み合わせは使用可能な電気の電気代としては10年くらいかけないと元を取るのは難しいです。

ただし、防災用としての活用でも活躍しますし、電気代が上がったり、毎月の電気料金を眺めるたびに「節約しなきゃ、今の生活レベルを落とさなきゃ」と心配したりする辛さが軽減されます。使っている電気はタダなんですから。電気料金の変動とは無縁です。

電気代を10年分先払いしているという主張はもっともですが、私のような家族内でのヒエラルキーが低い構成員は「ちょっとあなたの使っている趣味の電気を我慢してよ、私達は我慢したくないのよ」と言われて真っ先に電気を使っている犯人として矛先が向きます。

そういうときに「いや、自分で使う電気は自分で作っているから文句は言わせないよ」と言えなくもないこの手法を検討するのもありなのではないかと思います。

まとめ【窓辺が無いならソーラーパネルで光を移動するのも手】

今回は観葉植物の日当たりが悪いというときに植物育成ライトと太陽光発電の組み合わせを使えば色々と便利ではないでしょうかという話をしました。

リビングに大窓が無いとか、あったとしても防犯やプライバシーの観点から常にレースのカーテンで目隠ししていて室内の日照が植物にとって足りない水準で困っているというときに今回の手法は有効と考えられます。

何かの参考になりましたら幸いに存じます。

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