今回はSDGsへ貢献する家庭菜園用肥料「マグァンプeco」の紹介をするという内容です。
SDGsとリン枯渇問題

SDGsのゴール12(持続可能な生産・消費)では、SDGsのターゲット12.2で「2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する」ことを目指しています。(参考:環境省, 第2節 SDGsの各ゴールの関係と世界の現状)
農産物の生産にリンの化合物であるリン酸は不可欠で、肥料三要素の一つであり、農産物では大量に必要な肥料の一つです。(肥料三要素:窒素、リン酸、カリウムのこと)
このリン酸ですが、肥料ではほとんどがリン鉱石から製造されます。しかしながらリン鉱石は有限の資源で、産出国が限定的です。(アメリカ合衆国や中国、モロッコなどに偏在)
リン鉱石の輸出国が輸出をやめてしまうと、非産出国はリン肥料の生産が滞ります。つまり農業用肥料が不足するのです。
こうしたリンの枯渇に関する問題では、農業肥料として必要なリンは約23万トンと言われています。
国民に毎年約 4.6 万トンのリンを摂取させるためには,農作物の場合その約 5 倍のリンを肥料として必要とする。
〔……〕
わが国における主な未利用リン資源(地上リン資源と呼ぶ)には,製鋼スラグ(リンとして年間約 11.4 万トン),食品廃棄物(約 8.5 万トン),農業廃棄物(約 3 万トン),下水汚泥(約 4.2 万トン),およびし尿汚泥(0.6万トン)などがある。
大竹 久夫,常田 聡, 持続的リン利用―生命と産業の栄養素の管理―, 環境バイオテクノロジー学会誌 Vol. 19, No. 1, 59–65, 2019
そして上の文献にあるように主な未利用リン資源を合計すると(11.4+8.5+3+4.2+0.6=27.7万トン)となり、農作物に必要なくらいのリンは確保できる計算になります。
上の未利用リン資源は利用され切れておらず、廃棄される量も多いのが現状です。
下水汚泥のリン酸肥料化が活発になってきた

下水汚泥には少なからずリンが含まれているので、これを肥料として利用しようという活動が活発になってきました。
例えば兵庫県では「こうべSDGs肥料」というものが販売されています。
参考:神戸市役所, 下水汚泥から原料を抽出|こうべSDGs肥料
下水汚泥からリン酸を抽出した肥料となっています。
こうした動きは全国の下水処理場で活発になってきています。しかしながらどこの下水処理場でも下水汚泥の肥料化を実施しているわけではなく、近くの下水処理場や自治体で販売が無い場合、購入するのが難しいのが現状です。
再生リンサンを利用したマグァンプeco

こうした生活排水などに含まれるリン酸を利用した肥料がハイポネックスジャパンから販売されました。
それが「マグァンプeco」です。
再生リンサンとは、生活排水などを浄化し、海などに放流する前の過程で回収されたリンサンです。
ハイポネックスジャパン, マグァンプeco 中粒
マグァンプecoには再生リンサンが原料の一部に配合されています。
つまり未利用リン資源を活用した一般向けの肥料が手軽に入手できるようになったのです。
マグァンプecoの特徴
主な特徴は以下となります。
- 再生リンサン配合でSDGsに貢献
- N-P-K-Mg=5-35-5-16でリン酸多め
- 肥効約1年(使用条件によっては半年程度)
- 化成肥料なので観葉植物におすすめ(コバエの誘因効果が少ない)
リン酸が多いということは実つきや花つきがよくなります。野菜や花の栽培ではうれしいですよね。
また肥効が一年なので、規定量を一回だけ植え付けのときに土に混ぜ込めば追肥があまりいらないということです。
さすがにマグァンプeco一回で野菜は全部OKとまではいきませんが、追肥の回数は減るでしょう。
また肥効一年と化成肥料という特徴から、観葉植物との相性がよいです。
当ブログでは過去にコンポストの太陽熱殺虫でなんとかコンポストを観葉植物に使えないかと試したことがありましたが、コバエだけは発生が防げませんでした。

コバエは有機物に集まってきて、家の中に侵入するのを防ぐことはほぼ不可能なので、太陽熱殺虫したコンポストを使うとどうしても発生してしまうのです。
しかしながら化成肥料のマグァンプecoには有機物が配合されていないので、室内の植物に使用してもコバエが寄ってきません。肥効も一年なので室内の観葉植物の鉢にパラパラとまいて一年放置でOK。
鉢の土は次第に分解されて痩せてくるのでたまに培養土を追加する必要はありますが、追肥のタイミングの管理が不要になるので使いやすいです。

我が家のコーヒーの木です。マグァンプecoを一回まいただけですが、スクスク成長しています。
まとめ【マグァンプecoでSDGsな家庭菜園に貢献するのもアリかも】

現状化成肥料のリン酸が枯渇して肥料価格が暴騰するという状況にはありません。
しかしながらリン枯渇問題が解決しているわけでもないので、安いから通常の化成肥料を買えばいいとは言い切れないもの確かです。
今後の肥料の未来を応援するという視点でマグァンプecoを使ってみるというのもSDGsに貢献する行動だと思います。
ハイポネックスジャパンから販売されているので品質は高いものとなっています。
ご興味がありましたら一度使ってみてはいかがでしょうか。
